海賊になってしまった (ページ10)

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到着ページ10

キーナside

朝ごはんを作って。

運んで。

僕らも食べ終わり、気づけば日は昇っている

すると、見張り台から

「着いたぞー！」

という声。

ポルトパラディーゾだ...!

待ちに待ったポルトパラディーゾ。

急いで甲板に出ると、チップ君やシャシャさんもいた。

「キーナ！見て！」

シャシャさんの近くに行って、港を見下ろす。

『綺麗……！』

そこには、立派な建物が沢山並んでいて、火山もあった。

あれが噂の火山なのかな。

「凄いだろ!?あたい達はこれからここでお宝探しをするんだよ！」

『僕、すっごく楽しみにしてたんです…！』

甲板の上で皆が各々話をしていると、船長が出てきた。

「野郎共！今年の宝探しは正午からだ！いいな？今年こそ、ポルトパラディーゾの宝を見つけてやろうじゃねぇか！」

「「ヨーホー！」」

掛け声が響く。

お宝探しだ。

マンマさんがメンバーを振り分けだした。

「一回目はキーナとトリックで行ってくれ。いいかい？」

『分かりましたっ！』

「わぁかった。」

トリックさんと一緒と聞いて、話しかける。

『トリックさん！お宝探し頑張りましょうね！』

「あぁ。」

トリックさんは少し笑って部屋に戻った。

トリックさん、普段はそんなに笑わないけど、あの笑顔は優しさが込められてる気がする。

僕も準備しなくちゃ。