海賊になってしまった (ページ12)

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初、宝探し。2 ページ12

キーナside

改めて見たトリックさんの技。

僕が左手にコインを持っていたのを容易く当てる。

何故だろう。トリックさんの技はとても美しく、見いってしまう。

彼の手に吸い込まれるコイン。

くるくると回る。

とても見破れない。

ポルトパラディーゾの人達に混ざって僕も拍手すると、トリックさんが少し引いた感じで僕を見る。

『やっぱいつ見ても凄いですよね...』

「俺は普通の海賊とは違うからなぁ。」

と、左手でコインを弄びながらいわれた。

「それよりあれだ、そろそろ船に戻るぞ。」

『えぁ、もうそんな時間ですか～！？時間が進むのは早いですねぇ...。』

「じゃあ最後は海賊の挨拶でお別れだ。また会おう、ヨーホー」

トリックさんの挨拶に民達が「ヨーホー！」と返す。

『じゃあ皆また会うときまで～！ヨーホー！』

僕も挨拶した。

「お前らゆっくり立ってくれ～。」

道があくと、またそこを歩いて船に戻る。

船に向かう途中、色んな人達からシャシンって言うのをお願いされた。

見せてもらうと、確かに僕たちが箱の中にいた。聞いてた通りポルトパラディーゾは不思議だ。

「キーナ早くしろ。」

『あ！トリックさんごめんなさい！』

回りに気をとられてたら、もう船の近くまで着いてたみたいだった。

民にお別れをして、トリックさんと船に戻る。

「どうだった、」

『物凄く楽しかったです！すまほって奴とか、不思議ですねー！』

「そうか、良かったな。」

そう言うと、僕の肩に腕を置く。

落ち着くなぁ。