7日間+1日目 ページ8
あれから学校へ行くと、先生だけがいなかった。
来なかった。
どうして？
朝の会では先生は風邪ひいてしまったと言っていた。
絶対違う。
昨日元気だったじゃん。急になんてありえない。
ころん｢ねぇ、先生どうしちゃったのかな…｣
休み時間になると、ころんが不安を抱えた目で俺を見た。
さとみ｢だよな…絶対風邪じゃなきゃよな…先生に聞きに行ってみる？｣
ころん｢そうしよ｣
･
放課後、先生と3人で集まった時のように2人で集まった。
さとみ｢今日さ、授業も先生たちなんかおかしかったよな｣
ころん｢だよね…｣
まさか、先生の身になにか起きた？
…そんなこと、思いたくもない。
先生は風邪ひいてる。そうだよ。治ったら学校来れるんだよ。
職員室をノックすると、低い声が俺たちを迎えた。
職員室は全体的に雰囲気が暗かった。
だから分かった。
先生は風邪じゃない。って。
男の先生に聞く。
さとみ｢先生、俺達の先生はなんで休みなんですか？｣
｢…A先生は風邪だ｣
ころん｢嘘だ。先生は昨日元気だった。帰りまで元気だった。｣
｢それから風邪ひいて…｣
さとみ｢嘘つくなよ！なんで隠すんですか！？俺たちは先生がいないと夢を見つけられない！｣
ころん｢そうだよ！先生は本当はなんで休んだのか教えてよ！｣
俺達の声で先生たちの視線はこちらへ向いた
ころんが肩を強く揺する。
先生は視線を泳がせた。
｢…言いましょう｣
校長先生が言った。
｢…分かりました。A先生は…
＿＿＿＿＿昨日の夜、事故で亡くなりました｣
肩を掴んでいたころんの手が震える。
俺たちと別れたあと？
｢救急車を呼んだのですが、間に合わなかったみたいで…｣
さとみ｢…そうですか｣
力ない返事しか出来なかった
あの先生が？
俺たちに夢を教えてくれるって意気込んでいた先生は？
どこに行ってしまったの？俺達の先生は＿＿＿＿＿
･
･
･
暗い帰り道。
2人で歩く広すぎる静かな道。
ころん｢さとみくん、僕、夢決まったよ｣
さとみ｢俺も｣
｢僕、A先生みたいな教師になりたい｣
｢俺、A先生を助ける医者になりたい｣
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叶@ぶるーふぃっしゅ!(プロフ) - 感動しました……。さところ、教師と医師やりながら活動してるなんて凄いな… (2021年9月1日 20時) (
レス) id: 36a5dbb113 (このIDを非表示/違反報告)
白 - うわーん(;_;)(;_;)(;_;)(;_;)(;_;)泣きました。 (2021年1月30日 0時) (レス) id: afebd09899 (このIDを非表示/違反報告)
リゼ＠純粋少女(プロフ) - ミリさん» うああああああああああ↑↑↑めっ↑ちゃ↓嬉しー↑↑です！！ご愛読ありがとうございました！ (2021年1月6日 14時) (レス) id: 411bfd759c (このIDを非表示/違反報告)
ミリ - ヤバイ、涙とまらない、、すごく感動しました。フィクションだと分かっていても泣けちゃうのはどうしてなんだー！！ (2021年1月6日 3時) (レス) id: 4aa16d9a72 (このIDを非表示/違反報告)
リゼ＠純粋少女(プロフ) - ＰＩＣＥＣさん» ありがとうございます！私も旧校舎連れてってください！ (2020年9月14日 23時) (レス) id: 411bfd759c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リゼ＠純粋少女
| 作者ホームページ：いやまじね、リゼさん変態じゃないからね。
作成日時：2020年5月29日 17時
