妹ちゃんの愛され便り (ページ22)

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そのPVは私が1番最初に作ったもの。

アメリカに行って音楽を学んで、初めて出した曲。

何をするにも初めてで、

ワクワクしてドキドキしてヘトヘトになりながら作った曲。

凄くいいものになった自信があった。

だけど、少し怖くて投稿して3時間はコメント欄を凝視した。

感動した！というコメントに感動して、

好きじゃないわー、この曲wwというコメントに落胆した。

今となってみれば、バカみたいに他人の言葉に左右されまくった曲。

だけど、1番、伝えたいって思ったことをどストレートに書いた曲。

あ、おにぃが伝えたいのはそういうことなんだなって。

我初心に帰る。。。。。

そこからはさっきのが嘘みたいに曲が作れた。

周りのことを何も考えずにただひたすらに曲を作った。

夜22時。

ふと我に返った。

インターホンをやたらめったらおされてて、

気が散ったって言うのが1番の原因だけど。

ほんとうるさいからドアを開けると、

おにぃがニヤニヤしながらそこに立ってた。

和「よぉ！

作曲活動は無事っぽいっすねーw

まぁ、俺のおかげだと思うけどw

とりあえずこの恩人である兄貴を家に上げてもらおうじゃないか。」

さっきおにぃは凄いなって思わなきゃよかった。

やはり、私の兄貴は一言多い。

さっきまではイケメンおにぃって感じだったのに

ほんとに残念なイケメンだ。。。

「絶対家にはあげないから。」

和「えー！？なぜ！？」

「おにぃ調子乗るでしょ！？」

和「乗らないよー！」

「いや、『僕がLisyyを救ったんだー』とか言うよ！」

和「言いません！」

するしないっていう言い合いをしまくり、結果敗北。

和「今朝ぶりのAんちだぁ

幸せ︎♡♡」

ソファでくつろいでいらっいゃいます。

「今すごいいい感じに曲が仕上がってきたんだから、さっさと帰ってよー！？」

それを言うとおにぃは目を見開いて

和「僕も作りたい！

一緒に作ろ！」

は！？

どういう思考回路したらそういうことが浮かぶのか、

呆れました。。。

「もう！

おにぃと一緒に曲作るなら、もう少し先にして！

私たちだけで決められることじゃないの！

さっさと帰れ！」