極道の娘が陰キャ組を貰う話 にっ！

39話 ページ9

「これが、三段ばしご」



「どうなってんのか全然わかんねぇ....」



「...こうですか？」



「そうそう、イソップ上手いな」



「ご主人さ＿」



「その呼び方はむずがゆいから、止めろって、Aでいいぞイライ



イライも中々手先が器用だな...」



僕達は今、あやとりという遊びをご主人様....いやAさんから教わっている



「これから、どうすればいいの？」



「ノートン、そこはここの指から、こっちに移動して、ここをこう動かして



そうそう、これでゴムだ」



「へぇーこんなのあるんだ」



「全然出来ねぇ...」



「ナワーブこっちこい、しっかり教えてやろう」



...和やかな雰囲気だが、こんなことしてていいのかな....？



「あの....ごしゅ、じゃなくて、Aさん」



「どうかしたのかイソップ？」



「あっ、あの、僕、その、貴方の、ことが＿」



「...告白？」



「いや、その、違っ！」



「くくっ、冗談だ、ゆっくり落ち着いて話してくれ」



「その、僕は、いや、僕達は貴方のことが知りたくてここに来たんです....」



「「「あ」」」



あっそうだったとばかりのリアクションを見せるナワーブさんイライさんノートンさん



「貴方って私のことだよな？私のことが知りたい？



....知られて困る様なことはそんなに無いが、気になるのか？」



不思議な物を見る目に変わったAさん



「何だかんだ言って、俺らはあんたに仕える身だからな



色々知っておきたいだろ」



さっきまでナワーブさん忘れてたでしょう、と思う



「そうか、なら、毎日1つずつ教えてやろう



お前達が知りたいことを1つ用意して、それに答えるって言う感じで



私の何が知りたい？」



「「「「....」」」」



「..好きな物とか？」



「何で疑問詞なんだ...？まぁいいや、好きな物はアーモンドチョコレートだな



甘くて美味しいから、な」



アーモンドチョコレートか...確かに甘い物は美味しい



トントン



ノックの音がする



「Aちゃん、そろそろ寝なさいね、それと四人も居るんでしょう？



早く寝なさい」



エミリーさんだ...



「...そろそろ、帰った方が良いかもな、時間が時間だからな



おやすみ、お前達」

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