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33話 ページ3

それから、一週間が経った


Aさんの指示を仰がないといけないということで


僕達は元々の部屋に住んでいる



「暇だなぁ...」



「暇だねぇ...」



「暇ですねぇ...」



「暇だよねぇ...」



一週間も何もせずに過ごすのは前はなかったのでとても暇である


前は計画を念入りに考えていたので


ここまで暇になることは無かったのだ


...Aさん、いや、ご主人様は、大丈夫だろうか?


未だに音沙汰がない



バダバダッ



「?何か急いでこっちにくる奴がいる?」



トントンッ



「エマなの!四人共全員居るなの?」



「全員居るよ、何かあったのかい?」



「Aちゃんが起きたなの!!」



「「「「!?」」」」



起きた....?



ーーー



エマさんの説明によると、ご主人様は、ここ一週間目を覚まさなかったらしい


麻酔や他の薬や体の疲労等、理由は色々だが


一週間ぶりに、会うことが出来るということだ


エマさんはご主人様の指示を仰がないと


僕らをどうこうする訳にはいかないと言った


所有権はご主人様が持っているからだ


そんなご主人様に


会いたいと思っている自分と会いたくないと思っている自分がいる


捨てられる、だろう


こんな大事をしておいて、ここに置いて貰えるなんて


虫がいいにも程がある



「この病室なの」



そう言われ、その扉を叩く



トントン



「「「「失礼します」」」」



「...入れ」



扉を開けると傷だらけで包帯やガーゼだらけのご主人様が


ベッドで体を起こしながらこっちを見ていた



「呼ばれた理由はわかるな?」



「「「「はい」」」」



言われなくともわかっている



「私がどうこうするなんてことはしない



選択肢は2つ



1つ、ここに残る



2つ、ここから出て元々住んでいた場所に戻る」



「えっ...?」



「お前達を危険な目に合わせたのは私の責任だ、そういう風でしか責任は取れないが



お前達を故郷に帰すくらいなら出来るし、護衛もつける



二度と身を落とすことなんてない様になら計らえる」



そして深呼吸を一度して



「...お前達はどうしたい?」



不安定に揺れる瞳は僕達を見ている

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にんじん - イソップくん推し!仲間!!てかもう夢主ちゃんに惚れそww (2020年7月26日 18時) (レス) id: e486ddb9ac (このIDを非表示/違反報告)
すみれ@自由人(プロフ) - はじめまして、こんにちは! このお話とても大好きです! 続きが楽しみです! これからも応援してます!更新頑張ってください!! (2020年5月10日 11時) (レス) id: 87f53a63fa (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - 神之木雨さん» 良かったです!更新頑張ってください!応援してます!!取って付けたような文章で申し訳ございません...イソップくん大好きなので落ちを作るなら私もイソップくん落ちがいいです...失礼致しました.... (2020年2月25日 1時) (レス) id: 5eda1bd042 (このIDを非表示/違反報告)
神之木雨(プロフ) - 注意ありがとうございます!多分取れたと思います (2020年2月24日 14時) (レス) id: 5dc40176a4 (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - 夜分遅くに失礼します...オリジナルタグがついてますよ!!消した方がよろしいかと思います... (2020年2月24日 1時) (レス) id: 5eda1bd042 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神之木雨 | 作成日時:2020年2月24日 0時

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