愛と哀２【約束のネバーランド】

アイが５５つ ページ7

エリーside

レイ「じゃこの先どうするよ

"情報源"は見つけ出すとして

ドンとギルダを引き入れる話は？

もし2人がママの情報源だったら...」



ノーマン「問題ない

"情報源"のあぶり出しと、ドンとギルダを引き入れること、

この2つは同時にできる

スパイならこちらの切り札にもなる」


やっぱりノーマンは相手の損失になり自分達の利益になる選択をする


長く隠し通すのは難しいよ、レイ


レイ「情報を操作して逆に敵を撹乱したり

こっちの有利な状況をつくることも不可能じゃない、か」


『えぇ、そしてノーマンはもうすでに』


罠を張っている

３人を試す、正確にはたった一人を

浮き彫りにさせるための罠を


淡々としたノーマンの行動に不安を覚えつつ

手を握りしめながらノーマンを横目で見る


目があったノーマンは、大丈夫、とでも言うように

いつもの笑みを浮かべている


まるでもう誰が内通者か分かっているみたいに




ドン「おーい！

そろそろ休憩終わって2回戦やろうぜっ！」


遠くからドンに呼ばれる


レイ「"コントロール"はできている....

だから特定済みでもママは何も仕掛けて来ない

俺達が派手に動かない限り、ママは即出荷はもちろん、

多分計画の邪魔すら、するつもりなかったってわけか...」


行動が読めているからこその余裕

ママが警戒するのは脱獄ではなく、

その後にある"発信器を壊して"の逃走


何があっても利益が最優先事項

狙うは最年長


ノーマン「レイ、あれから発信器を壊す算段は順調？」


レイ「あぁ、あと半月...いや10日あれば」


ノーマン「じゃあ10日後に決行しよう
脱獄決行は10日後 11月8日だ」



...え？

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