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アイが96つ ページ50

『この世界は残酷だ

正しいことが勝つんじゃない、勝ったものが正しい

そう判断される』

私達では鬼に勝てない

だから鬼の言う通りにされ、鬼の思うがままに殺される


『けど、レイの6年間は無駄じゃない』

レイが顔を上げる

『レイはまだ間に合う

今までどんなに兄妹を見捨ててしまったとしても、その手はまだ多くの命を救える

レイは、みんなに必要何だよ』

しっかりと、レイの目を見て言葉を紡ぐ

『みんなと、生きて』

そう、レイはまだ大丈夫

多くの命を貴方一人に背負わせてしまって、ごめんね

レイ「なに、言ってんだよ...エリーも、一緒に行くんじゃ『私は行けない』

...え?」

レイの瞳が大きく開かれる

『レイは、あの壁の向こうに、何があると思う?』

突然の質問に戸惑うレイ

レイ「何って、鬼の世界が広がっているんだろ」

『その先だよ

壁があって、崖があって、鬼の世界があって、

その果てには何がある?』


レイ「果て?」

『世界中何処まで行っても鬼の世界なのか、

はたまた人間の世界があるのか、

あるのなら、その人間の世界はどうなっているのか』

レイは今まで人間の世界の中を、考えたことがないようで

黙って聞いている

『鬼の存在は知られているのか、私達のことを知っているのか、はたまた世界事態が別なのか

それだけでも私達の生きる確率は大きく変わる』


レイ「鬼の世界しかなかった場合、

俺らの生存確率は無に等しいってわけか」

レイの言葉に静かに頷く

『でも、もし人間世界があって、そこに逃げられたら安全って事が分かったら』


レイ「あいつは、エマは、そこに行こうとする」


『そうなったときに、エマにはレイが必要なんだよ

一人でも、支えてくれる人が居るか居ないかじゃ大違いだ』

先日、チェーンを通してネックレスにした指輪をレイの手に握らせる


レイ「これ...」

『私の大切なもの、レイに貸してあげる

ちゃんと、会いに行くから、それまで持ってて

返さないと許さないからね』

そう言って微笑む

レイ「...あぁ、約束だ」

レイの周りの空気が、少しだけ軽くなったような気がした

大丈夫、強くなって、迎えにいくから

みんなを守れるほど

そしたら、またみんなで暮らしたい

私を許してくれたら、の話だけれど

『それまで待っててね』


エマは悩んだ末に、5歳までの子供たちに事実を話した

はじめはみんな泣いていた

けど、受け入れて前を向いた

心配する事はない

私は私のやるべきことをやる

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リディア(プロフ) - すみません、なんだかおんなじシーンが別の作品であったのですが作者は違いますよね?中の作者様が同じかお知り合いとかですか?アイが71つの話がそのまま同じだったのですが…(勘違いじゃなければ) (1月9日 12時) (レス) @page24 id: 17a5e0b593 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - 私も早くノーマンとくっつけたい!と思っていますがまだ先になりそうです...更新を長期間空けないよう両立頑張ります!ありがとうございました! (2020年1月27日 21時) (レス) id: b185c217cf (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - どうやって鬼滅キャラと出会うのか楽しみでたまらないです!勉強大変ですよね!私も学生だからめっちゃ分かります!早くノーマンと繋がって欲しい・・・。勉強も更新も両方頑張って下さいね!待ってます! (2020年1月27日 21時) (レス) id: 3dd0f7e7b1 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - 大変ですよね!勉強、共に頑張りましょう!更新もちょこちょこやらせていただきます! (2020年1月24日 23時) (レス) id: b185c217cf (このIDを非表示/違反報告)
ネギトロ81194(プロフ) - 私もあるんですよ!期末テストやだぁ…勉強しなきゃ…頑張ろ!更新待ってます!一緒に頑張りましょう! (2020年1月24日 23時) (レス) id: 1e30984a66 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アイリス | 作成日時:2019年12月14日 19時

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