愛と哀２【約束のネバーランド】

アイが８５つ ページ38

ドンside

ドン「おいこっち！」

鍵を開けて中に入る

一見何もない...が、床下に階段を見つけた

ギルダからランプを受け取り、階段下へと向かう


ギルダ「何この部屋...」

ランプが照らし出したのは、人形や髪飾り

その中の１つに目を留めた

ドン「っ、リトルバーニー...!!」


何で、だってリトルバーニーはコニーが...


ギルダ「ねぇドン...通信手段...

ただの休憩室ならこれ隠さないよね？」

ギルダの指差すのは幾つものケーブルで繋がれた通信機

ギルダ「本当に...本当だったんだ

里子なんて嘘...だって本当に里子に出されてたら

リトルバーニーがここにあるはずないんだもの

コニーにちゃんと届けてあげてるはずだもの」

リトルバーニーだけじゃない

この部屋の中一杯に並んでるおもちゃや髪飾り全部...里子に行った子どもの...


確か他の子達はちゃんと持っていた

コニーみたいに忘れてない

だけどここにある

他の子達も、みんな...

信じたくなかった最悪の事実に、頭の中が真っ白になっていく

ギルダ「やっぱりエマ達は正しかった！

ママがずっと嘘をついていたんだ」

１つ、疑問が湧いた

ドン「ノーマン達はどうして相手が"悪い人"だってわかったんだろう

アウトって何だ？

あいつらの話も事実なのかな？」

ギルダ「え...」

ドン「ママはもっとヤバくて コニー達はもう」

そんな時パタンと扉の音がした

まずい、ママが来た！

ママは気づいて戻ってきた？

それとも気づいてなくて別の用事？

だったらまだ大丈夫

バレずに出られれば...

ドン「ここから出るぞ」

ギルダ「うん！」


音を立てないよう足早にもう片方の扉から部屋を出た


ノーマンside

ノーマン「にしても吃驚したよ
日頃から本を読んでいるレイならともかく」

レイ「エマがあの蔵書票に気づいていたとは」

心底驚いたと言う表情をする僕らにに、エマは慌てて訂正を入れる


エマ「あれ気づいたの私じゃないよ

フィルが教えてくれたの

何故あのタイミングで教えてくれたかは分からないけど」

レイ「道理で...」

話ながら廊下の角を曲がり、僕が食堂へ足を踏み入れようとした時だった


ドンッ

ノーマン「わっ！？」

『きゃっ！？』

角の死角から飛び出してきた何かにぶつかった

エマ「っエリー！」

バランスを崩し、後ろへ倒れそうになるエリーの腕を咄嗟に掴んでこちら側へ引き寄せる


ノーマン「っ、何してんの

いきなり走ってきて『ドンとギルダがいないの！！』

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