愛と哀２【約束のネバーランド】

アイが８３つ ページ36

ママの書斎に誰もいない事を確認し、そっと入る

ドン「この本棚の裏に隠し扉が...」

ギルダ「...本当に入るの？」

ドン「嫌なら来るな

俺はあいつらみたいに冷静になれない

ましてやエリーみたいに嘘を演じ抜くことも」


押したり引いたりしてなんとか開けようとするが、本棚は微動だにしない


ドン「くそっ！重くて動かない！

それに知りたいんだ 本当のママを」


ギルダ「まってドン、形をよく観察して...」


ギルダが本棚を横に押すと、
そこに現れたのは探していた隠し扉だった

ギルダ「行こう...私も知りたい、確かめたい」

ーーーーーー
エマside

ノーマン「今一度塀を確認しないと

明日以降早い内に下見に行こう」


エマ「ねぇ 出てからの話 もう一個いい？」

紹介したい人がいる、

そう言って二人と一緒に図書室へと向かう



エマ「この人！」

何冊も持ってきた本の中の一つを机の上に開いて見せる


ノーマン「ウィリアム･ミネルヴァ...さん？誰？」

エマ「わかんない

わかるのはこの本達の元の持ち主ってこと

どこにいるのか、誰なのか、今生きているのかわからない

でも、食用児の味方かもしれない人！」

私の言葉にノーマンとレイは揃って首をかしげる

エマ「この人、本を通してモールス符号で私達にメッセージを送ってるの

それも1冊じゃなく何冊も

塀の先..."外"を生き抜く上で

この"ミネルヴァさん"は鍵になるはず」


農園側が気づかれないように記された暗号

間違いない、外にも見方になってくれる人がいる！

そしてこのミネルヴァさんは、農園の中にこの本を隠せる人、つまり何らかの形でこの農園に関わっている！

エマ「ただ逃げるだけじゃない、見つけるんだ

この世界で私達が生き残る方法」


全員で逃げよう、一緒に生きよう

例え外の世界に味方が少なくても

私たちは負けない！



ノーマンside

正直言ってあまり本を読まないエマがこのモールス信号とウィリアム･ミネルヴァさんを見つけてきたことには驚いた


と思っていたけどどうやら教えたのはフィルらしい

でももし、エマの言う通り外に味方がいるとしたら全員での脱走も不可能ではない！

助けられる、みんなを...エリーを！

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