愛と哀２【約束のネバーランド】

アイが７２つ ページ25

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ノーマン「エリー、渡したいものがあるんだ」


ノーマンがそう言ってきたのはノーマンの六歳の誕生日

みんなが寝静まり、
　
静かになった暗い廊下

ノーマンが取り出したのは小さな箱

　
ノーマンは優しく私の左手を取ると、薬指に何かをはめた


『これ...指輪？』


指輪がはめられた自分の手を見て目を見開く


ノーマン「うん

エリー、好きだよ」


ノーマンは少し恥ずかしそうに頬を染めながら言った


『実はね、私もノーマンに渡したいものがあるんだ』


私はポケットに入れていたものを取り出すと、


そっとノーマンの首につけた


ノーマン「これ、エリーの...？」



『そう、ピアスにチェーンを通してネックレスにしたの

私とお揃いね』




私の首もとにも付けている同じネックレスを掲げる

もともと私がつけていたピアスを外し、２つのネックレスにしたのがこれだ

三日月が型どられた中に六芒星が描かれている


『お守り

どんなときでも

ノーマンが希望を忘れないように


これが私の代わりだよ

これがあればいつでもどこにいても、

ずっと一緒！


肌見放さずに持ってて

約束だよ？』



私は微笑んで右手の小指を差し出す


ノーマン「うん！約束だよ」


互いの小指をからめ、


交わした幼い頃の約束



ーーーーーー


背中に隠した左手に、

今もつけている指輪を優しく撫でる


ねぇ、ノーマン

薬指には嵌まらなくなってしまったけど

私はずっと付けているよ


貴方にそんな顔させてごめん

傷つけてごめん


こんな方法でしか貴方達を守れない私が憎い


もっと力が欲しかった


みんなを守れる力を

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