愛と哀２【約束のネバーランド】

アイが６７つ ページ20

ノーマン「ねぇ、エリー」

『どうしたの？ノーマン』

その日の夜、ノーマンに食堂へ呼び出された


ノーマン「エマにも聞いたんだけどエリーの考えも聞きたい

もし、望んで鬼の手先になっている子がいて
その子がスパイをすることでその命の保証をされるのだとしたら...

エリーはその子を置いていく？それとも連れて逃げる？」


『連れて行くわ』

ノーマン「たとえ相手が望んでなくても？」


『私はね、例え命の保証がなくとも、その子に後悔をしてほしくないの
それにその子は私たちの為に内通者をかって出てくれたのでしょ？
悪い子じゃない
貴方達全員に生きてほしい』

勿論ノーマン、貴方も

例え私が貴方の横にいられなくとも


レイを頼むよ


ノーマン「...気づいてたんだね」

『何年一緒にいると思ってるの

それくらい分かるわ』


そう言うとノーマンは安心したような悲しいような困った音をさせた

ノーマン「エリー、逃げない気でしょ」

驚かなかった、と言えば嘘になる

少なからず私の心臓は嫌な音を立てた


ノーマン「僕たちを逃がして、エリーは『ノーマン』

っ！」


ノーマンの唇に人差し指を当てがい、黙らせる


『いいの、私は私のやるべき事をする
選んだ道を曲げたりしない』


決して、ね


私が笑うと、ノーマンは悔しそうに唇を噛み締めた

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