愛と哀２【約束のネバーランド】

アイが５９つ ページ11

エリーside


レイ「で？実際どう話す？

以下に事実といえど、言い方考えねぇと

拒否られてディスられて終わりだぞ

いいか、誰もが俺やエリーみたいにソッコーで信じると思うなよ」



ノーマン「それについてはエマとも話したんだけど...」


エマ「後で説明するから、とりあえず今は私達に話を合わせて」



何を考えたかは知らないけれど

正直に言うか、嘘をつくかの二択しか道はない


言葉を発さずノーマン達の後ろを付いていく

食堂につくと、既にドンとギルダの2人は待っていた


ノーマン「お待たせ2人共」

ドン「おぉ！ 何？話って」



あぁ、ギルダは薄々感ずいている

隠し事に




エマ「今から話すこと、本当の事だから」



口を開いたのはエマ


話した、と言ったら話したのだけれど


人身売買と嘘を付いた



果たしてこれが吉と出るか凶と出るか


ドン「え 人身...売買？」


エマ「うん...今までの兄弟、みんな悪い人に売られてたの...」


ドン「ぷっ、だーーーーっはっはっはっ！

何深刻に話し始めるかと思ったら...

アハハ、ないないない」


やっぱり信じない


ノーマン「でも塀に門扉...

出て行った兄弟達から手紙の一つも来ないのも」


ドン「またまたぁ！で？オチは？

一体これ何の遊び？」



『遊び何かじゃないよ』



ドン「えっ本当とか言わないよな？」


レイ「本当」



ドンの問いかけにレイが即答する


その一瞬にして淀んでいた空気が冷たくなっていく



嘘を付いた、と言うことは


即ち相手を信じていないのと同じ事



さて、自分で撒いた種の落とし前をどうつけるつもり？
　

ノーマン

アイが６０つ→←アイが５８つ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す