ふたつ ページ2
＿＿10年後
『ふんふふーん』
特訓場で自分の刀を磨くのが私の日課
ギィー
大きな音を立ててドアを開いて誰かが入ってきた
まぁ後ろを振り向かなくてもこんなに大きな音を立てるのはあの人って分かりきってるけどね
『はぁ、何か用？昌文君』
ため息をついて言うと
文「！！なぜ気付いた」
と驚いた声で言い隣に座った
『あんなに大きな音を立てて入ってくるのは昌文君しか居ないでしょ』
文「そ、そんなにか…」
なんか落ち込んでるみたいだけど、私は無視して刀を磨き続けた
先に喋ったのは昌文君の方だった
文「お主がこの城に来たのはちょうど今から10年前か…」
『ふーん、結構時が経つのは早いね』
文「あの時はちっちゃく可愛げがあったが、今はもう20歳か？」
『何それ、今も充分可愛げあるし』
文「それより、儂がなぜここに来たか分かるか？」
『知らね』
刀を磨き終わって寝っ転がると今度は昌文君がため息をついた
文「前回も前々回も前前々回も戦をすっぽかしただろう」
『そんなことあったっけ』
文「まったく…」
『別に私行かなくても勝てたっしょ？』
文「…負けたから儂が怒ってるんじゃよ！」
『ぎゃははは！そんな怒んなって、てかさ、私行っても勝てたかわかんないっしょ？』
文「何を言っとる、お主は秦国最強の大将軍じゃ、6将が全員で挑んでも…中華全土でもお主に勝てるやつなどいないぞ…」
私がその呼び名を嫌ってるのを分かってるから段々と声も小さくなっていった
『ふん、秦国最強の大将軍ねぇ…弱っちい男ばっかだもんね』
首にかけられた首飾りを弄びながらそう答えると昌文君がまた聞いてきた
文「そういえば、その首飾りはこの城に来た当初から持っておるが何か大切なものなのか？」
『んあ？…まぁね、貰い物？ってやつだよ』
文「誰からじゃ？」
『知らん人』
文「はぁ？」
『だから、名前知らないの、顔しか覚えてないし…それもうっすい記憶のね』
懐かしいな10年前のあの人
『でも、その人がいたから私はここまで来れたの』
文「ほう、興味深いな」
『また後で話してやるよ、んじゃ向と陽に呼ばれてるんだ！』
立ち上がって、刀をおさめて扉の方へと向かった
文「あともう1つ！お主、隊を作る気は」
何百回と聞かれてきたこの質問に私は笑顔で答えた
『やーだね！！』
バタン
隊なんて窮屈なのに私ははまってたくはないからね！
続く
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XiuLu-涙(プロフ) - 輪虎のお話、とっても嬉しいです！！更新楽しみにしております！頑張ってください。 (2019年2月25日 17時) (
レス) id: 3abc175966 (このIDを非表示/違反報告)
まる - ルールを理解せずに作られた違反作品が溢れかえって占ツクが無法地帯だと言われる要因の一つにもなっています。ルールをちゃんと守りましょう (2018年12月23日 17時) (レス) id: fa60820a6c (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい、違反行為です。最初に編集画面の注意事項をちゃんと読まれましたか？そこら辺をよく読み、ルールを理解の上作品を作るようにして下さい (2018年12月23日 17時) (レス) id: fa60820a6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご先輩 | 作成日時：2018年12月23日 17時
