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一日目 ー 6 ページ8

貴方side




目を覚ますと、周りは薄暗くなっていて、私はソファの上で寝ていた。


肩のあたりには毛布がかけてあり、愛しい人と同じ匂いがする。

だからかな、とても安心して熟睡できた気がする。



零には迷惑をかけてしまったなぁ...







ガチャ






『...あ、零。』


「起きたか、体調の方は?」


ここはポアロの奥の部屋だろう。

エプロン姿の零が入ってきて、ソファに座る私の前に立った。



『うん、かなり良くなった。ありがと、ここまで運んでくれて、あと毛布も。』



畳んだ毛布を零に渡すと、その代わりのように頭をぐしゃぐしゃに撫でられた。



『わっ、ちょっと、やめなさいよ...アホ!』


「ははっ、よかった、普通のAだ。」




なによ、普通の私って。


文句を言ってやりたいところだが、眩しいくらいの笑顔を見ていたら、なんだかもう怒る気にもなれなかった。









「もう夕方だ。どーせこっちに来てから何も食べてないだろ?軽いもの持ってくるから待っててくれ。」


うわ、何この人、なんで分かるのさ...

あれか、これが俗に言う超能力か。


と言っても、お腹がすいてペコペコなのは事実なので、首を縦に振った。



『お願いします、あ!コーヒー付きね。』




零の入れるコーヒーは、世界一美味しいからね。




と、付け加えると、照れくさそうに笑って再び私の頭を撫でた。



「我儘なお姫様だなぁ...」



『うるさい、そっちこそ失礼な王子様だこと。

コーヒー駄目なの?』



「いえ、仰せのままに。少々お待ちください、俺のプリンセス。」







零は妖艶に笑い、私の前に膝まづいて手の甲に口付けしたあと、踵を返し部屋から出てった。








はぁ、なんでこんなにもかっこいいんだろ。


似合いすぎでしょ、こんなん誰でも一発で惚れるよ...

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壟薇 - 面白いです!もう更新なさらないなでしょうか?続き気になります!また機会があれば是非頑張ってください (2019年10月12日 19時) (レス) id: ba5f7bf38b (このIDを非表示/違反報告)
ハッカ飴(プロフ) - 降谷零のときは俺ですよ!かざみんに話す時も俺なので、素性を知ってる彼女なら俺でいいと思います (2018年5月31日 0時) (レス) id: 3f83c3abab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミツキ x他1人 | 作成日時:2018年5月28日 21時

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