一日目 ー 20 ページ23
降谷side
『....い.....零、起きて。』
「ん....」
気がつくと寝てしまったようだ。
Aと話していたところまでは覚えているが...
『ごめんね、起こしちゃって。家ついたよ。さっさとベッドいって寝な。』
首だけを動かして窓の外を見て、まだ定まらない焦点を合わせると、俺が言った通りの家があった。
「方向音痴は治ったのか?」
『なっ.....!!流石にナビ見ればわかるわ!ドアホ!!』
「そうか?風見に聞いた話だと昔ナビの見方が分からなくて迷ったらしいが...」
『昔は昔!今は今!!てか私の風見に変なこと吹き込むなよ!?』
「風見は俺の部下だ!変なこと吹き込むのはお前だろ!?」
『風見のことこき使ってるくせによくいうな!鬼畜上司!!』
「いだっ!おい!叩くな怪力おばけ!」
『あぁ?それは誰に向かって言ってんだ、褐色童顔ゴリラ!!
いいからさっさと車から出て大人しく寝やがれ!寝不足でまたぶっ倒れたいのか!あんたが倒れたら風見が迷惑だろ!この万年社畜クソアラサー!!!』
こいつは俺を罵りたいのかなんなのか...
そんなことを思ってるうちに助手席のドアを開けたAに家へと連行された。
そしてそのままどこからが取り出した俺の家の鍵を開けて.....鍵を開けて!?
「おまっ!いつその鍵を!?」
『あんたが寝てる時に、』
「でも、俺のも鍵を持って....まさか!!」
『いやぁ、悪い悪い、合鍵もう一個作らせてもらったよ。私がそういうの得意なの知ってるでしょ?
おっじゃまっしまーす!』
もはや呆れすぎて返す言葉がなくなった俺は、ひとつため息をついて大人しく家へ入った。
255人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
壟薇 - 面白いです!もう更新なさらないなでしょうか?続き気になります!また機会があれば是非頑張ってください (2019年10月12日 19時) (レス) id: ba5f7bf38b (このIDを非表示/違反報告)
ハッカ飴(プロフ) - 降谷零のときは俺ですよ!かざみんに話す時も俺なので、素性を知ってる彼女なら俺でいいと思います (2018年5月31日 0時) (レス) id: 3f83c3abab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミツキ x他1人 | 作成日時:2018年5月28日 21時