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一日目 ー 14 ページ17

貴方side



「そういえば、例の事だが...」


『あぁ、わかってる。今のところは順調。』




これは、私があることをするために秀さんとたてた作戦。


だいぶ前から準備を進めてて、もうすぐ決行する時が来る。


これに失敗すれば私の命...否、私以外も、秀さんや零の命は...



「ならいい。だが、本当にいいのか?彼に伝えなくて。」



そう言われ、「彼」が誰だか分かっている私はビクッと肩が揺れる。


だけど、これは言えないんだ。




『うん、いいの。彼とっても心配性だから、こんな無理やりな作戦、一応乗ってはくれると思うけど、演技なんてやってられないんじゃないかな?』




一瞬目を開いた秀さんは、フッと微笑んだ。


クッソ、イケメンめ...



「そうだな、あいつなら教えない方が良かったりするかもしれないな。」




『それに、敵を騙すならまずは味方からって昔教わったからね。一番身近な彼さえ欺くことが出来れば完璧よ。』




軽くウインクしてニヤッと笑う。




「ほぉー、なら、俺のことは騙さなくていいのか?これでも一応、元彼でお前に二番目に近い者だが。」



そう、秀さんと私は元々恋人関係にあった。

と言っても、組織の中で親密に話すための口実だが。


組織内で必要以上に話していると、それだけでも「何を企んでる」とか「二人はNOCかもしれない」とか、変な噂が立つ時がある。





それらを防ぐために、組織内限定で付き合っていた。

それに、恋人がいれば探りで近づいてきたハニトラも回避しやすくなる。



...と言っても、体の関係は勿論、お互いに恋愛感情も一切ない。





『秀さんはいいの。今回の作戦のキーパーソン、秀さんがいなければ成立しないから。


それと...本当にごめんなさい、貴方はまた彼に恨まれることになってしまう。いや、またと言うか「更に」だね。』



この作戦が上手くいけば、「烏間 黒羽」、「ショウ」、そして「黒鳥 A」という存在は消えることになる。

そしてその原因は秀さんになる。

そうなれば、彼が激怒しないはずがない。

秀さんは、間違いなく組織や彼に命を狙われるだろう....いや、もう狙われてるか。






そんなことを考えていると、秀さんに優しく頭を撫でられた。

これは昔から良くやってくれたことで、私が心配な時や仲間が死んで塞ぎ込んでいた時期に、やってくれた事だ。




「大丈夫だ。そういうのには慣れてる。それでお前達が救えるのなら俺は気にしないさ。」




『ん...ありがと。』

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壟薇 - 面白いです!もう更新なさらないなでしょうか?続き気になります!また機会があれば是非頑張ってください (2019年10月12日 19時) (レス) id: ba5f7bf38b (このIDを非表示/違反報告)
ハッカ飴(プロフ) - 降谷零のときは俺ですよ!かざみんに話す時も俺なので、素性を知ってる彼女なら俺でいいと思います (2018年5月31日 0時) (レス) id: 3f83c3abab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミツキ x他1人 | 作成日時:2018年5月28日 21時

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