お嬢様に愛された三十路の女 ページ1
！！
ここは何処だ。
私はただの39才のolだ。
昨日も12時まで仕事してそのまま会社で寝ただけなんに。
何故か見慣れない風景が広がっている。
ガチャ
不意に前の戸が開いた。
そこから出てきたのは長い黒髪を持ち普通より少し豊かな体をする女の子。
服は国内有数のお嬢様高等学校の制服だ。
「目覚めたんですか。今日から貴女の家はここですからね。仕事とか考えないでいいですよ。私が全部お世話をするので。」
....。
これって誘拐？
『えっ？えっと..。』
「大丈夫ですよ。貴女に害を成してた人はもういませんし、居ても会うことはないので。」
イヤイヤあんたが一番害なしてるわ。
『でも家に帰らn』
「家？何言ってるんですか？貴女の家はここですよ？大丈夫です！ちゃんと色々処分しときましたんで。」
『え？もう家ないの？』
「はい。」
とその時
ギュルルルル。
『！...』
「あっそうでしたね。まだご飯食べてませんもんね。いいですよ。今日の朝ごはんです。」
お嬢様が手を叩くと戸から使用人が出てきてお膳を持ってきた。
そこには白米、ワカメの味噌汁、鮭の塩焼き、金平牛蒡が乗ってた。
『うわ、』
「どうぞ召し上がってください。使用人は下がってなさい。」
『えっと...』
「どうしたんですか？お気に召しませんか？」
急に目の光が無くなった。
『いえいえまさか！(危ねぇ何されるかわかったもんじゃないな。)ただ手を縛られてると食べれないなーって』
「あっそうですね。うっかりしてました。」
カチャカチャ
手錠を外してくれた。
ここは取り敢えず食べとくか。
鮭の塩焼きは妙に鉄の味がした。
...
お嬢様が学校に行った後、さっき入ってきた使用人のメイドさんが来た。
「大丈夫ですか？」
『まぁはい。』
「手錠は...されてませんね。では逃げて下さい。」
『えっ！大丈夫なんですか？』
「はい。今ならバレないはずです。他の使用人も味方ですからね。」
『分かりました。ありがとうございます。』
そして私は必死に走って家に行った。
するとそこは空き家になってた。
鍵も持ってないし、ただひとつ解るのはこれから家なし金なし明日のご飯無しで生きていかなければならないということだけだ。
ふっと後ろに気配を感じて後ろを向くと、
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作者名：アヤハ | 作成日時：2020年8月12日 21時
