25話 ページ27
光が晴れると、庭のような場所に出た。
背より遥かに高い生け垣がまるで通路のようになっている。
ハートの木には真っ赤な薔薇が咲いており、庭園を鮮やかに彩っている。
グリムははしゃぎ、ユウはそれを宥める。
すると、近くから人の声が聞こえた。
｢やばいやばい
急いで薔薇を赤く塗らないと｣
｢おっ、誰かいるんだゾ｣
声のした方に向かうと、薔薇を赤くしている人がいた。
｢おっと危ない
塗り残しは首が飛ぶぞ｣
これって……
と考えていると
｢この光景、どっかで見たような……｣
とユウがボソッと呟いた。
少し庭園を散策していると、薔薇を塗っている人がこちらに気づいた。
｢……ん？
君たち何か用？｣
｢それ、なにしてんの？｣
｢これ？
見ての通り薔薇を赤く塗ってるだけだけど｣
｢えぇっ!?なんでそんなことを?｣
｢ん〜、反応がフレッシュでカワイーね!
って、よく見たら君たち昨日10億マドルのシャンデリア壊して退学騒ぎ起こした新入生じゃん｣
｢オレたち卒業までシャンデリアのことずっと言われそうだな……｣
｢私、その中に入ってないんだけど｣
なんで私もなの。
｢しかも君はその日の晩に寮長のタルトを盗んで罪の上塗りをした子だ!
学校中のニューカマーと朝一で会えるなんてラッキー♪
ねねね、一緒に写メ撮ろーよ♪
イェーイ！｣
怒涛の速さで言葉を発し、何かをこちらに向けてパシャッと音をたてた。
何かを向けた人物以外は、みんな驚いた表情をし咄嗟のことに判断が出来なかった。
しかし、その人は続ける
｢あ、これマジカメ上げていい？
タグ付けしたいから名前教えてよ｣
｢デュース･スペードです｣
｢エース｣
｢グリムと、その子分･ユウなんだぞ｣
次々に自分の名前を言う皆。
｢A･モリヤです
私はシャンデリア壊してませんよ｣
壊していないと強めに言うA。
しかし、その人には届いていないようだ。
｢ほい、アップ完了っと♪
あ、オレはデュースちゃんたちの先輩で3年のケイト･ダイヤモンドくんでーす
ケイトくんって呼んでね
けーくん♡でもいいよ
よろよろ〜｣
ケイトは自己紹介を軽く済ませ、ユウの方に近づく。
｢あ、君、噂のオンボロ寮の監督生になったコだよね
暗そうだしマジカメ映え最悪ってカンジ
ホント同情する〜｣
｢コイツさっきからちょいちょい失礼なんだゾ｣
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CHIA(プロフ) - 続きを楽しみにしてます！！😭😭 (2021年10月17日 11時) (
レス) @page38 id: a32ddc8099 (このIDを非表示/違反報告)
ロウシャ - はじめまして。ハリー・ポッターとのクロスオーバー、とっても面白いです！！続き、楽しみにしています！！ (2021年1月11日 0時) (レス) id: 934a25d21e (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - (*￣∇￣*) (2020年7月28日 16時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
あいぽん♪(プロフ) - 氷狐さん» ありがとうございます！大変お待たせしました、引き続きよろしくお願いします!氷狐さんもお体に気をつけてくださいね！ (2020年7月22日 17時) (レス) id: d8bf24e25f (このIDを非表示/違反報告)
氷狐 - あったらいいなと思っていたクロスオーバーがあった…！！とても楽しませていただいてます！体調にも気を配って無理しない程度に更新してくださいね！ (2020年7月16日 2時) (レス) id: 43c698ce3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいぽん♪ | 作成日時：2020年7月6日 13時
