魔法使いの違う世界【ツイステ】

11話 ページ12

｢やはり、ない｣



本を何冊か引っ張り出し、開いては唸り開いては唸りを繰り返した。



｢世界地図どころか、有史以来どこにもあなた方の出身地の名前は見当たりません｣



確かに、この世界の地図と私が知っている地図とは違かった。



似てるようで似てない。



｢本当にそこから来たんですか？

嘘をついてるんじゃないでしょうね？

こうなってくると何らかのトラブルで別の惑星……

あるいは異世界から招集された可能性が出てきましたね｣




異世界に飛ぶなんて正気で言ってるの？



まぁでも、魔法学校に行くのにも異世界に行くようなものだし、あながち間違いではない。



そのころ隣では、宇宙人……？異世界……？と頭を悩ませているユウであった。



「あなた方、ここへ来るときに持っていたものなどは？

身分証になるような、魔動車免許証とか靴の破片とか……

見るからに手ぶらですけど」



「そういえば財布もスマホもない」



「私は、この巾着袋だけですあいにくチョコしか入ってませんが」



と少し微笑みながら言う。



少しは警戒してもいいでしょ？



杖を取られたら魔法が使えない哀れな娘になるからね。



杖は検知不可能拡大魔法という魔法をかけてある袋の中にいれ、隠した。



簡単に言えば、なんでも入るまさに魔法の袋だ。



もちろんチョコも入っているが、何せ動いてしまう(･･････)から取り出せない。

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