検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:860 hit

1-3. ページ4

「うは〜......このまま寝てぇ〜.........」

アーサー「おい、シャワーくらい浴びてこい」

「めんどい〜......アーサー起こしてくれよ〜」

アーサー「ったく、だから横にはなるなって言ったのに......」


俺が寝転がったまま腕を伸ばすと、よいしょ、と引き上げてくれる。

............力あるな。
こういうところで改めて男の人の力の強さを思い知る。


「どうもですー」

アーサー「なんか相変わらず好き放題だな、お前は」

「いいじゃんか、アーサー相手だし」

アーサー「......まぁな」

「ほんじゃ、めんどいけどシャワー浴びてくるか............」

アーサー「A」

「なんだ?」

アーサー「ちょっとこっち来い」

「え...?」


今だって割と近距離で話してるのに、どういうこと?
と、思いつつ、ベッドに腰かけているアーサーの隣に座ってみる。


アーサー「......もっと近く」

「え、これが限界かと思うんだが」

アーサー「ばかだな、まだ近くがあるだろ」


そうして、手ぶりで膝の上に来い、と伝えられる。
.........は!?


「な、なんで」

アーサー「いいから......」

「不安定だろ」

アーサー「ん」


これならいいだろ、と言わんばかりに足を広げる。
なんでだろう、物凄く恥ずかしくなって目をそらしてしまう。


アーサー「早く」

「......もうっ」


言うことを聞かないとさらに面倒くさいことになりそうだったので、ちゃんとアーサーの脚の間に入って座ってみる。俺は結構良い子なのだ。


「背中向けてると何されるかわからなくて怖ぇ」

アーサー「怖がるようなことはしねぇよ.........」


息が少しかかって恥ずかしいけれど、
大好きなアーサーの声が耳元で聞こえてなんだかほっとする。

しかしほっとしたのも束の間。
かなりの強さで抱きしめられる。全く逃げられそうにない強さだ。

......別に、逃げはしないけど。


「ちょ」

アーサー「......小さいなぁ......」

「............胸がですか」

アーサー「ばっ、ち、ちげぇよ、いや、ちがくねぇか?」

「余計なお世話なんだよ!」

アーサー「自分で言ったんじゃねぇか.........俺は、腕に簡単に収まっちまうくらい小さいな、って言ったんだよ」

「.........アーサーが大きくなっただけだろ」

アーサー「.........そうかもな...............」

「ん...?アーサー......?」


気のせいかな、
涙声に、聞こえる。

1-4.→←1-2.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
設定タグ:ヘタリア , アーサー , イギリス   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:如月鈴波 | 作成日時:2018年6月8日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。