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「もちろん、それも全て込みで言ったんです。……絶対僕に振り向くと思いますが」



「ね?」と急に矛先を向けられて、思わず目を逸らした。


その自信は一体どこからくるのだろう。


「みんな平等にしない人は、国王に相応しくないですよね。なので、みんなに平等にチャンスをあげるというわけです」



言っていることは分からなくもないが 三ヶ月。たった三ヶ月で私の気持ちが動くのだろうか。



「私、今はどなたにも恋愛感情を抱いていません。これからそういう感情を抱くのかさえ分かりませんが 最善策を考えます……」


内心もう泣きそうだった。


どうにか、結婚しないで国王になれるよう 三ヶ月間きっちり考えてやる。

誰とも恋愛なんてしないんだ。



そう心に誓った。




「____つまり、もし俺とAが結婚したら俺が国王ってこと?」


気がつけば さとみ様は後ろにいて 肩に腕を回されていた。



「そうなりますね。そうはさせませんが」



全く毒のなさそうな笑顔で 雰囲気は毒々しい。


こんな人と結婚なんて嫌だ。


「ちなみに、Aが誰とも結婚しないなんてつまらない選択肢を選んだとしたら、一生国王は誕生しないかもしれませんね。あ、子供だけ産むっていう選択肢もありますが?」



「そんなのまっぴらごめんです……」


一瞬 結婚しないなら……とも思ったが よくよく考えてみたら工程が工程だ。


絶対に嫌だ。




「……あ!もう8時半だー。A、帰っててー」


突然、棒読みでセリフを読み上げているような言葉と共に 莉犬様に体を押されて部屋の外へ出される。


いきなりのことで 頭の中がハテナで埋め尽くされていると、莉犬様が私にこそっと耳打ちした。


「ごめんね、みんなで話さなきゃいけないから。先寝てて?」


彼はとても申し訳なさそうにそう囁き、急いでいたのか「じゃ」と言って部屋に戻っていった。


「……分かりました。ありがとうございます」



____聞こえていないだろうが一応 礼を言っておいた。

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虹の根本付近に生息しているアイ(プロフ) - 菜々志さん» 菜々志さん ありがとうございます嬉しいです;; (2022年2月19日 11時) (レス) id: c4be3cb89b (このIDを非表示/違反報告)
菜々志(プロフ) - 高評価をもっと押させてくれぇぇぇ!!!ww (2022年2月19日 8時) (レス) @page7 id: ec6dd9f0aa (このIDを非表示/違反報告)
虹の根本付近に生息しているアイ(プロフ) - 泡沫さん» 泡沫さん コメントありがとうございます! そう言っていただけて本当に作者冥利に尽きます……(T T) 体調にも気を配りながらこれからも更新頑張ります! (2022年1月15日 15時) (レス) id: c4be3cb89b (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(プロフ) - こんなに面白いと思った作品は初めてです…!体調にお気を付けて、そして更新も無理せず頑張ってください! (2022年1月15日 12時) (レス) @page50 id: 7687e77697 (このIDを非表示/違反報告)
虹の根本付近に生息しているアイ(プロフ) - 泡糖さん» コメントありがとうございます!わたし的に小説を書いていていちばん嬉しいお言葉、本当にありがとうございます…(泣 ) 最近寒いですもんね、体調に気をつけながら更新頑張ります!泡糖さんも体調を崩されませんようにお過ごしください✨ (2021年12月30日 8時) (レス) id: c4be3cb89b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:虹の根元付近に生息しているアイ | 作成日時:2021年11月24日 21時

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