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彼女はいつも通り ページ28

あの日から、





彼女とはいつも通りの日々を送っている。









普段と変わらず接してくる彼女だが、僕は内心焦りまくりだ。





心臓がバクバクとうるさい。









あの日から僕は、彼女を更に意識するようになった。









でも、意識しているのは僕だけなのか。







やっぱりあれは、友達としてだろうか。









そんな事を、1日に何度も考える。



その度に胸が締め付けられて苦しくなる。






どうすればいいのだろう。







僕は彼女と関わって、どんどん可笑しくなっている気がする。









「はぁ…」









「イソップくん。あの、ちょっといいかしら?」







ウィラさんが、少々遠慮がちに聞いてきた。


彼女がもじもじとしているのは、少し珍しい。







「はい……どうか、しました…?」






僕がそう聞くと、彼女は辺りを見渡し声を潜めて言った。









「この前、邪魔しちゃったかしら?






その……Aと、何か大事な話をしていたんじゃ…」






彼女はあの日の事を言っている。


途中でAさんをゲームに誘いに来たのを気にしているみたいだ。









「あ……いえ、邪魔なんてそんな……」









邪魔だなんて思っていない。





むしろ、助かったと思う。









あの時、ウィラさんが来なかったらどうなっていただろうか。





僕はきっと何も言えないでずっと黙り込んでいただろう。






彼女が来ていなかったら、気まずいままでいたかもしれない。









…今の現状も、変わっていたかもしれない…。









いつも通りの彼女に少し胸が苦しくなるが、



多分、いつも通りの彼女を見れない事の方が、





僕は苦しいと思う。









心配そうに僕を見つめるウィラさんを、どうにか説得し、自室に戻った。









ウィラさんには、僕達がどんな風に見えていたのだろう。

彼女も喋る→←彼女は突然に



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設定タグ:第五人格 , IdentityV , 納棺師
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抹茶タピオカ2号(プロフ) - あいのすけさん» とても面白かったです( ≧∀≦)ノ神作でした!!本当にとても面白かったです! (2020年7月2日 8時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
ポカりんご - アッイソップ君…好き…。 (2020年1月26日 1時) (レス) id: 54880d9a97 (このIDを非表示/違反報告)
あいのすけ(プロフ) - カステラ女王さん» わわっ!カステラ女王さん!また読んで下さったんですね!ありがとうございます!!もー、本当に嬉しいことを言ってくれますね(TT)そんな事言われると、次も張り切っちゃいます!笑 (2019年2月10日 22時) (レス) id: 2b26940a19 (このIDを非表示/違反報告)
カステラ女王(プロフ) - めっちゃ良かったです!!もうこの小説を読んでもっと納棺師の事を愛するようになりました!!あいのすけさん小説の神です!!(º∀º*) (2019年2月10日 19時) (レス) id: 6273742d9e (このIDを非表示/違反報告)
あいのすけ(プロフ) - アルトさん» ええっ。そんなそんな…。そう言ってもらえて凄く嬉しいです!ありがとうございます! (2019年2月6日 15時) (レス) id: 2b26940a19 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あいのすけ | 作成日時:2019年2月2日 10時

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