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彼女の髪 ページ25

Aさんは、髪が長い。


だけど、下ろしたままゲームに参加している。




エミリーさんもマーサさんもフィオナさんも、
長い髪を綺麗に結っている。



男の僕やナワーブさんも、邪魔にならないように結っている。









邪魔ではないのだろうか。









「フィオナ、少し髪緩んできていない?」


「本当だわ。直すから少し待っててくれるかしら」




リビングの方から聞こえてきた会話。









ゲームの待合室のドアを開ける。

そこには、僕を誘ったイライさんと、マーサさん、



そしてAさんがいた。









僕は空いていた席に着くが、どうしても気になってしまう。






「……あの、Aさん。


長い髪、下ろしていたら邪魔じゃないですか?」




彼女は少し考えるように、自分の髪に触れた。





「………結いましょうか?」





なぜ、僕はこんな事を聞いたのだろう。









人が苦手で、触れ合うのなんて嫌なのに。









彼女がこくんと頷いたので、化粧箱から予備のヘアゴムとくしを取り出し、彼女の座る椅子の後ろに立った。





そっと、彼女の髪に触れ、くしでとかす。




ほんのりとシャンプーのいい匂いがした。


…何を考えているんだ僕は。変態か…。









「出来ました」






僕の言葉に、彼女はぴくりと反応し、確認するかのように頭を軽く動かした。




1つにまとめあげた長い髪がゆらゆらと動き、そのせいで露わとなったうなじが色っぽく見えた。







今日の僕は変かもしれない。



自分から人に触れ、そんな変態じみた事を思うなんて。









そんなことを考えているうちに、ゲームが始まった。

▽→←▽



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設定タグ:第五人格 , IdentityV , 納棺師
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抹茶タピオカ2号(プロフ) - あいのすけさん» とても面白かったです( ≧∀≦)ノ神作でした!!本当にとても面白かったです! (2020年7月2日 8時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
ポカりんご - アッイソップ君…好き…。 (2020年1月26日 1時) (レス) id: 54880d9a97 (このIDを非表示/違反報告)
あいのすけ(プロフ) - カステラ女王さん» わわっ!カステラ女王さん!また読んで下さったんですね!ありがとうございます!!もー、本当に嬉しいことを言ってくれますね(TT)そんな事言われると、次も張り切っちゃいます!笑 (2019年2月10日 22時) (レス) id: 2b26940a19 (このIDを非表示/違反報告)
カステラ女王(プロフ) - めっちゃ良かったです!!もうこの小説を読んでもっと納棺師の事を愛するようになりました!!あいのすけさん小説の神です!!(º∀º*) (2019年2月10日 19時) (レス) id: 6273742d9e (このIDを非表示/違反報告)
あいのすけ(プロフ) - アルトさん» ええっ。そんなそんな…。そう言ってもらえて凄く嬉しいです!ありがとうございます! (2019年2月6日 15時) (レス) id: 2b26940a19 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あいのすけ | 作成日時:2019年2月2日 10時

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