第67話 ページ18
イライside
本屋を出ても大事そうに本を抱える彼女。
そしてゆっくり口を開いた。
『…この本ね、昔家にあったの。』
彼女は愛おしそうにぽつりぽつりと話し出す。
『お母さんはこの本が大好きで、いつも大切そうに閉まってあった。
読んでみたくて本を開いたけど、小さかった私は読むことが出来なかった。
それでもその本が気になって堪らなかった私に、
お母さんは毎日寝る前に少しずつ話してくれた。
とても素敵なお話だったわ。
でもその本はいつの間にかなくなっていた。
大きくなって本を読めるようになって、その本を探してみたのだけれどなかなか見つからなかった。
ある日、その本を見たことがあると言った人がいて、話してみたの。
その人と話して私は、私がお母さんから聞いた話は少し違っていたことを知ったの。
ずっと探し続けていた本…
まさか見つかるなんて…』
やっと読める、と本当に嬉しそうに笑う彼女を見て、連れてきてよかったと心から思った。
「早く帰ろうか。」
『うん！』
早く本を読みたくてそわそわする彼女。
街の中心に来た時だった。
「速報でーす。
お1ついかがですかー？」
新聞を配りに来た子供。
『あ、1つ下さい。』
彼女が1束受け取った。
だが彼女は、大きく載った写真を見て目を見開いた。
嫌なものを見てしまったのだろうか。
新聞を持つ彼女の手が少し震えていた。
「どうした？」
俺の問いに彼女ははっとし、慌てて新聞から目を離した。
『う、ううん！何でもない！
帰ろっか！』
そう言って彼女は笑ったが、明らかに何かあった事がわかる。
あの新聞に何が書いてあったんだ？
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パラピコ星人 - えぇぇええ…。好きなんだが…やばい。占い師カッコ良すぎかて。めちゃ面白かったです！ありがとうございます！！ (2021年4月6日 20時) (
レス) id: 2bed6cbe82 (このIDを非表示/違反報告)
ながいも(プロフ) - うわぁ………好きです イライ君買うことを決意しました。ありがとうございますぅぅ！！本当にいい作品でした………！読み返してきます (2020年4月23日 0時) (レス) id: 3ecb5e9317 (このIDを非表示/違反報告)
キラ(プロフ) - 初コメ失礼します。今日全部読んだんですが、凄く面白かったです！！イライ君の小説をありがとうございました！ (2019年5月26日 22時) (レス) id: 4b08e8e764 (このIDを非表示/違反報告)
あいのすけ(プロフ) - ゆんちょんさん» ええ！そんなそんな、神だなんて...頑張って小説書くの上手になります(泣)占い師との話、早く書けるよう頑張りますね！ありがとうございます！！ (2019年2月4日 7時) (レス) id: 2b26940a19 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんちょん - めっちゃくちゃ占い師との小説好きです。あいのすけさん神です。また書いてくださいぃ！楽しみに毎日更新の見てますうう！ (2019年2月4日 0時) (レス) id: 373afd3e89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいのすけ | 作成日時：2019年1月27日 15時
