【wrwrd!】ぶりっこ系悪女…とでも思った？ (ページ11)

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＊you ページ11

…あれ、今日は奏、休みですかね…

今日の天気は雨、外ではだんだん悪くなりつつある灰色の雲の浮かぶ空を、私は教室の窓から眺めていました

もうすぐ朝の会が始まる

窓から少し離れた自分の席に戻ってまた、窓の方を見る

さっきよりも少し…雨足が強くなった気がしました

なんだか心臓が押しつぶされるような不安感が私を煽る
なにか、とても大事なものが、どこか遠く、遠くへ、行ってしまった気がしました

そんなことを考えているうちに少し立て付けの悪い戸を開け、先生が入ってきた
なんだかとても暗い雰囲気で…

「____皆さん残念なおしらせです」

先生の一言で体がこわばる

雷が鳴り出した
嫌な予感がする

「このクラスの…」

やめて

「西川奏さんが…」

やめてやめて
やだ、聞きたくない

「自殺して」

あぁ、もう、意識が飛びそうになった

「本日亡くなられたとご家族の方からご報告がありました」

本当に、嫌な予感が当たってしまいました

行かないで欲しかった
置いていかないで欲しかった

奏がいないなんて、もう二度と会えないなんて、考えれなかった
あのひまわりみたいに明るい笑顔も、一緒に手を繋いだりしていたあの温もりも

もう、二度と、触れられないなんて

かんがえれなかった、いや、考えたくなかった
涙も不思議と出なかった

私はその日、授業にはいたが、放心状態で何も考えれませんでした
話も聞こえません

今日は珍しく先生が当ててこなかった、きっと考えてくれたんでしょう

授業が終わり、私はすぐに奏の家に行きました