6話，『おかえり』 ページ9
紅炎side
紅炎「ただいま帰りました。」
三月「おかえりー」
『おかえり』。この言葉を、ここで言ってもらえるなんて。
朱雀でだけ言ってもらえた言葉が、聞けるなんて。
…しかも推しに。←
ていうか、朱雀のとこに行ってるとき頭の中整理できた。
…緊張しないで済む…
三月「どうした？」
紅炎「いえ。他の皆さんは？」
三月「ゲームしたり勉強したり、あと布教したりしてるよ…」
紅炎「ナルホド。あ、食材ってありましたっけ？」
三月「っねーよ！よくキッチンの場所言えたな？結局使えねーだろ！」
紅炎「っ尊い…生ツッコミ、ありがとうございます…」
三月「生って言うな！オレは食い物か！」
紅炎「尊い。あ、買い物行きたいんですが。誰か来てくれません？」
三月「うーん…皆熱中してるしな…」
一織「私が行きますよ。この人が本当に信用できる方か、確かめたいので。」
紅炎「ツンツンいおくんだ。尊い。そして、ありがと。」
一織「何がですか…」
紅炎「だって、あんま余計なもの買わないだろうし？」
一織「当たり前です！…兄さん、何がどのように必要ですか？」
三月「うーん…調味料もなかったし食材もまっっったくない。
酒もあったほうがいいかもな。でもタバスコは3本あった。」
一織「何なんですか…というよりお酒は買えませんよ。」
紅炎「酒ならあるけど。たしかワインの貯蔵庫にいろいろ。
オレ飲んじゃダメなのに何であるんだかさっっっぱり分かんない。」
一織「あなたの家でしょう…」
紅炎「ん。まぁ、な？さあ行こう！いおくん！」
ーーー
紅炎「あ、道覚えてね。オレ毎日暇じゃないから。」
一織「あなたも学生でしょうからね…」
紅炎「ガクセイ」
一織「何で片言なんですか…」
紅炎「だってオレ、高校行ってない…」
一織「…不登校、ですか？」
紅炎「ん〜？分かんない。でも、学校行きたい。
…今の忘れて。オレはいつでも明るくハッピーでいたいから。
いおくんとたまっち、学校行けるようにするから安心して。」
一織「どういうことですか。あなたは学校に通いたいのに通えない。
それなのに、私たちは学校に通えるなんておかしいでしょう。」
紅炎「そんなことないよ〜？オレは朱雀の総長。だからok。」
一織「あなたは通えないのに？」
紅炎「っいいの！さぁ、三月兄貴のご飯のために帰ろう！ﾎﾞｿｯごめんな。いおくん…」
一織「今なんて？」
紅炎「何でも〜？」
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作者名：アイナナ最高！ | 作成日時：2020年5月31日 21時
