19話 ページ22
狐狼side
ん〜何から話そうかな？あ、まずは朱雀について話すね。
朱雀って、紅炎が作ってくれた族なんだよ。驚きでしょ！
朱雀に入っている人は皆何かしらの悩み…事情って言うのかな？
そう言うのがあるんだ。紅炎はそういう子たちの居場所を作るために
朱雀を作ったの。今では皆結構明るくなったりしてるんだよ？
…もちろん、俺もそうなんだけどね…って、この話じゃ無かったよね。
まあ、ちょっとだけ俺と関係あるんだよね。俺が一応所属って言うの？
わかんないけど…要は捨てられて入れられてる施設に、紅炎もいたんだよ。
でもね、紅炎は引き取ってくれる人がいたの。この世界で最も
経済力？がある…ま、向こうで言うFSCみたいな会社の社長にね。
だけど、向こうより最悪でね、欲しいのは紅炎の幅広い知識、
パソコンとかを使う能力、健康な身体…つまり、紅炎には、
興味がないような人。うちの施設もいろいろいい加減だからね、
しょうがないのかもしれないけど。ご主人様っていうのは、
社長夫人。すっごいたちが悪くて。自分のすることはなんでも正しくて、
いうこと聞かないものには制裁を。みたいな考えの人なの。
…俺に言えるのはここまで、かな。あとは紅炎に聞いてよ。
ほとんど言っちゃったけど、やっぱり、自分で
紅炎に聞いたほうがいいと思うよ。俺。
だけど、1つだけお願いね。
紅炎のこと、裏切らないで。紅炎を救ったのは、
悔しいけど、俺たちじゃない。IDOLiSH7なんだもん。
―――――― ――
狐狼「っわ、百クン…？何で俺をｷﾞｭｯってしてるのかな？
これ、今俺寝てるの？夢だよね？百クン！？」
百「狐狼も辛いんでしょ？無理しなくていいんだよ？」
狐狼「…ﾆﾊﾟｯ…何が？百クン、どうしたの〜？俺がどうかした？
辛いなんてあるはずないよ！ね、百クン。
俺と一緒に遊ぼ？ユキも一緒がいい？」
ごめんね、百クン。心配されるのは慣れてないんだよ？
それに、俺には消せない罪があるから。甘えてばっかじゃダメなの。
だけど、もう少しだけでいいから。幸せに浸らせて欲しいな。
百クンに会うことができた。それだけで、俺はもう、
死．ぬまでにしたいことは達成されたからさ。
いいよね？もうちょっとだけ、この幸せを感じていても…
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作者名：アイナナ最高！ | 作成日時：2020年5月31日 21時
