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ut「侵入者の隠れ家発見したり…！って感じなんやけど、どう思うトン氏？なかなか的を得てるやろ。」
tn「名探偵ばりやな…感服や。恐れ入った。」
ぱちぱちと形だけの拍手を贈る。
グルッペンに報告しようかどうしようか迷っていると、大先生が此方に向き直った。
ut「よいしょせんでええねん。
お前どうせ俺の事嫌いやろ？」
tn「……何やねん藪から棒に。まぁ好きやないけど。」
すると鬱はやっぱり、と言ったようにヘラっと笑った。
それがクラっと来る程にセンチメンタルで、嫌になるほど扇情的やった。
まるで此方まで感傷に浸りたくなるくらい。
弱々しいし、みっともないけれど、言い方を変えれば儚げでとても奇麗やった。
tn「ヘラヘラしててようわからんし、掴み所がない。見ててイライラすんねん。」
ut「めっちゃ言うやんwwまぁ…よく言われんねん。
お前見てると高い所から突き落としたくなるて。」
tn「何もそこまで…いきなり物騒やな。」
ut「人間はそれだけ嫌いなんやろ、正体のわからんもんが。
わからんから恐れるし嫌うんや。」
tn「…俺もそうやと？」
ut「さぁね。」
言われてみれば、俺はコイツの事をなんも知らんかった。
知ろうともせんかった。
わからんから、イライラするんやろか。
tn「…すまん、言い過ぎたわ。」
ut「別にええよ、慣れとうよ。散々「飛べ」って言われてきたからな。」
それは、どういう意味やったんやろうか。
成功しろとか前に踏み出せとか様々な意味で使われる言葉。
きっと、そうやない。
コイツが言われ続けた飛べは、そうじゃない。
tn「………飛べないお前が飛ばなくて良かった。」
ut「飛べないこともないけどな」
tn「やめえっ！……どうせ一瞬で地面に落ちるんや。気絶しとる暇もないで、やめとき。」
コイツに対する自分の嫌悪感が少しずつ読めてきて、これは嫉妬なのだと気付くのにそう時間はかからなかった。
tn「…なぁ、何で飛ぼうとせんのや。」
ut「え、今飛ぶな言うたやん。」
tn「そうやない。何で羽を広げようとしないんや。」
ut「…と言うと？」
tn「俺にはお前が蝶に見える。綺麗な羽で人の目を引いて花から花へ移る…俺みたいな名前も知られない虫けらと違ってな。」
ut「ちょうちょ〜、ちょうちょ〜ってか？」
tn「せや。ちょうちょや。
綺麗な羽持っとんのに何で地べたにへばりついて雑草にしがみつくんや。」
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タマゴノカラ(プロフ) - しおりんさん» 食べ物の部分は何気に力をいれているところなので、美味しそうと言ってもらえて嬉しいです(^ー^) (2020年8月15日 13時) (
レス) id: e351f1e44a (このIDを非表示/違反報告)
しおりん(プロフ) - 美味しそう(￣¬￣)…オムレツに…サラダに…チキンハーブパイ､！ (2020年8月15日 3時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
タマゴノカラ(プロフ) - キリカさん» 今晩は。私なんかの作品が貴方様の目に留まったことをとても嬉しく思います、喜んでいただけたようで何よりです。此方こそ、よろしくおねがい致します！m(_ _)m (2020年8月12日 22時) (レス) id: e351f1e44a (このIDを非表示/違反報告)
キリカ(プロフ) - 夜分に失礼します。この小説が目に止まり、読ませて頂きました。ほんわかして、とっても心温まります。今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m (2020年8月12日 20時) (レス) id: be4d52850d (このIDを非表示/違反報告)
タマゴノカラ(プロフ) - 紫【ゆかり】さん» ご報告ありがとうございます、直ちに直させて頂きます！ (2020年6月17日 19時) (レス) id: e351f1e44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｷﾘﾄﾘｾﾝ | 作成日時：2020年5月15日 19時
