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sil「本題に入るが……手紙は読んでくれたか？」
『勿論だ。』
sil「そうか…なら話は早いな。」
『…ご子息に説明は済ませたのか？』
zm「…？」
この様子では説明をしていないのだろう。
『はぁ…シルバー、今日の依頼内容の確認といこうじゃないか。ゾムくん、君もよく聞いてくれ。』
私はひとまず、
シルバーが治らない奇病を患っていること、
その病気の進行を遅らせる為の薬をここに定期的に貰いに来ていたことをゾムくんに説明した。
zm「っ……え…師匠、病気なん…？そんな…いつから…」
sil「10年前だ。」
zm「だってそんなこと一回も…な、なんで治らないん？」
まるでなんともないとでも言うような表情のシルバーと、それと対象に泣きっ面のゾム。
『シルバー、腕を。』
シルバーの腕を取り、ゾムにも見えるように長い袖を捲り手袋を取った。
そこには、皮膚の大部分が石化した腕が。
『石化症だ。
体の内部が徐々に石化し、進行すると表皮までもが石化する。
いずれは体全体が石になってしまう病気だ。
発症条件も治療方法も不明。
ここにヒビが入っているのが見えるだろう？
ここから注射器で薬を注入することで病気の進行を遅らせることが出来るが…それだけしかわかっていない。』
シルバーは10年前に石化症を発症してから足しげくここに通い、薬を投与し続けた。
これは民間では手が出せない病気で、一部の聖職者や魔術師にしか薬が作れない。
zm「………っ…」
sil「しけた顔するんじゃねぇよ、これでも３年くらいは寿命が延びたんだぜ？」
ゾムくんは必死に涙をこらえる。
肩を震わせ、どうにか涙を溢さないように。
『…ゾムくん、シルバーは出来るだけ寿命を伸ばし、体が動く内に準備を進めてきた。
……シルバーは今日、安楽死をする。』
zm「っ…嫌やっ!!」
受け止められなくて当たり前だ。
たった一人の家族が、今日いきなり死ぬなんて。
シルバーは今日、この屋敷の地下で死ぬ予定だった。
この国ではまだ、安楽死が出来るほどの医療技術の進歩はない。
だが、安楽死のような死に方をさせることならばできるのだ。
方法は様々なのだが、シルバーが選んだのは自然の糧となる方法だった。
魔法によって体に木や草花を寄生させ、それらに身体の養分を吸いとらせる。
身動きはとれなくなるが、苦痛もなく安らかに死ねる。
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タマゴノカラ(プロフ) - しおりんさん» 食べ物の部分は何気に力をいれているところなので、美味しそうと言ってもらえて嬉しいです(^ー^) (2020年8月15日 13時) (
レス) id: e351f1e44a (このIDを非表示/違反報告)
しおりん(プロフ) - 美味しそう(￣¬￣)…オムレツに…サラダに…チキンハーブパイ､！ (2020年8月15日 3時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
タマゴノカラ(プロフ) - キリカさん» 今晩は。私なんかの作品が貴方様の目に留まったことをとても嬉しく思います、喜んでいただけたようで何よりです。此方こそ、よろしくおねがい致します！m(_ _)m (2020年8月12日 22時) (レス) id: e351f1e44a (このIDを非表示/違反報告)
キリカ(プロフ) - 夜分に失礼します。この小説が目に止まり、読ませて頂きました。ほんわかして、とっても心温まります。今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m (2020年8月12日 20時) (レス) id: be4d52850d (このIDを非表示/違反報告)
タマゴノカラ(プロフ) - 紫【ゆかり】さん» ご報告ありがとうございます、直ちに直させて頂きます！ (2020年6月17日 19時) (レス) id: e351f1e44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｷﾘﾄﾘｾﾝ | 作成日時：2020年5月15日 19時
