良い目。 ページ4
『ほう…お前達、死ぬのか。』
？「はぁ？なんやて!!」
金髪の少年が食って掛かる。
『お前は腕が殆ど腐っているし、感染症にかかっている。
後ろのソイツはもうそろそろ衰弱死するんじゃないか。』
？「ふざけたこと抜かすな!!お前らに何がわかんねん！」
必死に威嚇しているが、足が震えている。
嗚呼、なんて愛いのだ。
R「ご主人様は悪魔ですから人間の死に敏感なのですよ。」
悪魔。
その言葉に反応したのか、マリンブルーの少年は表情を変え、此方をまっすぐと見据えた。
？「お前…悪魔ならショッピ君助けたってや。」
『ほう…それは私と取引するということか？』
？「取引…それでショッピ君が助かるんならエエわ。」
すると、ショッピ君と呼ばれた少年が必死に小さな声を絞り出した。
syp「コ…ネシ…マ…さん…アカ…ン………！」
kn「エエから黙ってろ！」
『悪魔との取引がどんなものか知らないのか？
知らないのに取引をするだと？
…ふはっ、ふはははっ!!!』
kn「な、何がおかしいんやっ！」
なんて阿呆で滑稽なのだ。
勇敢なのか、はたまた命知らずなのか。
『くふふっ…どうせソイツの命を助けろとでも言うのだろう！だがな、悪魔との取引は願いを叶える対価としてお前の一番大切な物を奪うのだ。』
kn「大切なものを……？」
『意味がわかるか？
お前が私と取引したとしよう、ソイツの体は良くなる。
だがお前がソイツを一番大切に思っている以上、ソイツは死に、私の糧になるのだ。』
そう。
そうやって悪魔は何人もの人間を騙し生き永らえてきた。
kn「っ…じゃあどうすればええねん…！」
目に涙をため、震え始める。
嗚呼、愛い、愛いぞ。
『手がないことはないぞ。』
kn「な、なんや、教えてくれ！」
R「私のようにご主人様に契約して頂けば良いのです。」
『二人とも、な。』
kn「…対価はなんや。」
『ふふっ、学習したか。
対価は二十歳になったその日に不老不死になり、そして私の所有物になることだ。』
悪魔と契約する、それ即ち自身の身を悪魔に捧げることになる。
勝手に髪を切ることすらゆるされない。
『くふふっ、それでも契約するか？』
kn「あぁ、するに決まってるやろ！」
これは良い暇潰しになりそうだ。
嗚呼……良い目をしている。
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タマゴノカラ(プロフ) - *空月白/白猫*さん» またまた神だなんて…(*/∀＼*) でも喜んでいただけたようで何よりです！ありがとうございます！ (2020年1月6日 22時) (
レス) id: e351f1e44a (このIDを非表示/違反報告)
*空月白/白猫* - ほあぁ神。これは神ですね。もう泣いたんですけど語彙力消えてきました！メンバー可愛いし可愛いとか神() (2020年1月6日 12時) (レス) id: 5da8d7e784 (このIDを非表示/違反報告)
タマゴノカラ(プロフ) - iyo様、いえいえ、なかなか更新できず、私なんてまだまだです……。応援ありがとうございます！期待に応えられるよう、頑張ります！！ (2019年10月15日 20時) (レス) id: b6146e307b (このIDを非表示/違反報告)
タマゴノカラ(プロフ) - わたあめ様、そんなに喜んで頂けて、誠に光栄です！これからもよろしくお願いします(*´ω｀*) (2019年10月15日 20時) (レス) id: b6146e307b (このIDを非表示/違反報告)
iyo(プロフ) - かーわーいーい！二作同時進行なんてすごいです！真面目に神では...？これからも応援しています！頑張ってください！ (2019年10月15日 17時) (レス) id: 14f844edc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｷﾘﾄﾘｾﾝ | 作成日時：2019年9月4日 7時
