ゴミのようだ! ページ3
馬車に揺られ数十分ほどすると、賑やかな街が見えてくる。
『ふふん、人がゴミのようだ!』
R「どこで覚えたんですかそんな言葉。」
『ジ○リ』
R「……。」
色んな店を眺めながら、リアと二人で街を歩く。
別にアクセサリーを買うわけでも服を買うわけでもないが、たまには散歩でもしないとじいやが心配するからな。
そんなことを話しながら歩いていると……
妙な臭いが鼻についた。
悪魔だからか、血肉の臭いには特に敏感なのだ。
『…なぁリア、この臭い…』
R「はい、幼子が二人程だと思われます。」
血の臭いと腐敗臭…匂いのする方へ入っていく。
路地裏の随分奥まで歩き、やっと見つけたのは二人の少年であった。
?「っ…!」
?「な、なんやお前ら!こっち来んな!」
痩せ細って餓死寸前の茶髪の少年と、
左腕に大怪我を負った金髪の少年。
片方は目を開ける気力さえないらしくただただ横たわり、震え、もう片方は薄暗い路地裏でも光輝くようなマリンブルーの瞳で此方を睨み付けていた。
嫌というほど嗅いだことのあるこれは……死の臭い。
なんだ…死ぬのか、この人間。
いつもなら、死にかけの人間の魂だけ喰らって帰るはずだった。
ボウフラの様にわき、塵のように散っていく…まさにゴミのような存在だと思っていた。
それでも声をかけてしまったのは…見殺しにするには惜しい瞳をしていたからだろう。
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タマゴノカラ(プロフ) - *空月白/白猫*さん» またまた神だなんて…(*/∀\*) でも喜んでいただけたようで何よりです!ありがとうございます! (2020年1月6日 22時) (レス) id: e351f1e44a (このIDを非表示/違反報告)
*空月白/白猫* - ほあぁ神。これは神ですね。もう泣いたんですけど語彙力消えてきました!メンバー可愛いし可愛いとか神() (2020年1月6日 12時) (レス) id: 5da8d7e784 (このIDを非表示/違反報告)
タマゴノカラ(プロフ) - iyo様、いえいえ、なかなか更新できず、私なんてまだまだです……。応援ありがとうございます!期待に応えられるよう、頑張ります!! (2019年10月15日 20時) (レス) id: b6146e307b (このIDを非表示/違反報告)
タマゴノカラ(プロフ) - わたあめ様、そんなに喜んで頂けて、誠に光栄です!これからもよろしくお願いします(*´ω`*) (2019年10月15日 20時) (レス) id: b6146e307b (このIDを非表示/違反報告)
iyo(プロフ) - かーわーいーい!二作同時進行なんてすごいです!真面目に神では...?これからも応援しています!頑張ってください! (2019年10月15日 17時) (レス) id: 14f844edc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キリトリセン | 作成日時:2019年9月4日 7時