【ポケモンSV】パルデア地方を片割れと (ページ10)

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【九話】ページ10

クラベル「私の時代は図鑑といえばノートに手書きでしたから、本当にたのもしい世の中です」

ネモ「図鑑を手書きって大変すぎっ！想像もできないですよ！」

昔を思い出しているのか空を見上げながらそう言ったクラベルにネモはそう返した。クラベルはそんなネモを見て微笑む

クラベル「フフッ……そうでしょうね。しかし、時代は変われどポケモンと出会う素晴らしさはいつの世でも色あせません。出会いの数だけ、あなたたちに大きな成長をもたらすでしょう」

図鑑完成を目指して頑張って、とエールを送りクラベルはネモの家族との話し合いの為一人歩いて行った

ネモ「勝負だけじゃなくて図鑑ももうちょっとがんばろうかな」

アイナ「それはネモの自由じゃないの」

ネモ「……図鑑といえば！」

アイナ「うわっ」

再び突然のネモの大きな声に驚いて肩を震わせたアイナ。唐突に叫ばれると驚くからと少し不機嫌になっている

ネモ「二人ってさっき野生のポケモン捕まえてたよね！？本来はもっと別のやり方あるから、学校行く前に教えてあげる！わたしについてきてー！」

そう言って駆け出して行ったネモに、二人はまた顔を見合わせてから小走りで着いていく。出入口の門に着くとそこにはネモと自分達の母親が居た

アイラ「母さん？」

母「あらアイラ、アイナもさっきぶり。ネモちゃんと一緒に登校するんだってね」

ネモ「二人のことはわたしに任せてください！」

母「さっそくお友達が出来たのね」

アイナ「うん、アイラに至ってはクラスメイトだってさ」

二人がネモと共にアカデミーへ向かう事を知り母親は嬉しそうに微笑んでそう言う

母「学校のパンフレット読んだけど素敵な先生が勢ぞろい！役立つ施設も使い放題だって！お互いだけじゃなくネモちゃんも居るし学園ライフ楽しくなりそう！」

アイナ「そうだね母さん」

アイラ「僕らも楽しみだ」

家を出る前同様ワクワクと言った様子の二人に再び母親は微笑み二人にしっかりと向き直る

母「今日から学校で寮生活だからしっかりご飯食べるのよ。これお小遣いとお弁当！大事に使ってちょうだい」

アイナ「ありがと母さん」

お礼を言いながら美味しそうなサンドイッチを受け取り背負っているリュックに仕舞う

母「あとそうだわ！これも持っていきなさい」

アイラ「助かるな、ありがと」