【ポケモンSV】パルデア地方を片割れと (ページ9)

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【八話】ページ9

そうして始まったバトルはアイラの勝利だった

アイラ「ふぅ……ありがとなスミレ、お疲れ様」

ネモ「へぇー！きみ、やるね！」

勝ったから褒めろと言いたげなスミレの頭を微笑みながら撫でてボールに戻す。同じくネモもクワッスをボールに戻しそう言った

ネモ「初めての勝負で勝っちゃうなんて思ってた以上にすごい！絶対もっと強くなるよ！」

アイラ「そ、そうか？ありがとな」

ネモ「違う戦法も試したいし、もっかい勝負しよーっ！」

アイラ「え」

褒められ少し照れている様子のアイラに気付いているのかいないのか、先程立っていた位置に戻り再びバトルを始めようとする

アイナ「落ち着きなって、ネモ」

クラベル「アイラさんもスミレさんも疲れておいでですよ」

ネモ「あ、すみません興奮しちゃってついつい……」

呆れた顔のアイナとクラベルが、アイラの所へ歩きながらネモに向かってそう言う。二人から止められ流石に落ち着いたようで三人の元へ駆け寄ってきた

ネモ「ごめんねアイラ、スミレ」

アイラ「僕は特に気にしてないが」

ネモ「えへへ……ありがとアイラ！」

特に気にしていない旨をアイラが告げると、しょぼんとしていたネモはパッと明るく笑った

アイナ「二人とも意気投合するの早すぎない？」

クラベル「さっき出会ったばかりなのにもう仲良しさんですね」

アイナ「これは主にネモのコミュ力だね……」

アイラ「確かにそうだな」

仲良し、と言ったクラベルに呆れた表情でそう言うアイナ。アイラはクスクスと笑みを浮かべて同調する

ネモ「そうだ二人とも！ポケモン始めたばっかりってことはあのアプリいれなきゃね！」

アイナ・アイラ「「あのアプリ？」」

ネモ「うん、スマホは持ってる？ちょっといじらせてね」

そんなネモの言葉を聞いて二人は首を傾げながら顔を見合わせ、取り敢えず先程母親に渡されたスマホロトムを呼んだ。どうやらポケモン図鑑を使えるようにしてくれたらしい

ネモ「ポケモン図鑑には、自分が捕まえたポケモンが自動で記録されるの」

アイラ「へぇー便利だな」

ネモ「ポケモントレーナーなら要チェック！担任のジニア先生が作ったすごいアプリなんだー！」

アイナ「うわビックリした……」

試しに開いてみて関心を持つアイラと、突然のネモの大きな声に驚いて肩を震わせたアイナ