【四十八話】 ページ49
アイナ「ねぇアイラ、アレじゃない？」
アイラ「アレ、だな……ほぼ確実にアレだろ」
周りに居る個体より一回りも二回りも大きなガケガニがペパーの言っていた通り崖に引っ付いているのが見える。恐らく、と言うより確実にあのガケガニがヌシなのだろう
アイナ「え、アリスあのデカブツ倒せる？」
アリス「らるぅ……らるらっ！」
アイナ「意外とやる気……？」
アイラ「アイナもアリスも無理だけはするなよ」
アイナ「へいへい、やってやんよ」
いざ勝負とばかりにガケガニの元へ駆け寄るが、上の方へ逃げていく。更に走って追い掛け逃げた先に到着した瞬間、ガケガニは二人の姿を視認。崖から飛んで降り戦闘態勢に入った
ヌシガケガニ「ンガアアアニィ！！」
アイナ「うっわスゴい鳴き声……アリス、頼んだよ！」
一度ボールに戻していたラルトスのアリスをガケガニの前に繰り出し戦闘が始まる。そもそものサイズ差に絶望しかなかったが、お互い抜群技も無く特性で防御と特防の下がったガケガニを何とかラルトスが倒した
アイラ「倒せていない、逃げていったぞ」
アリス「らるらぁ……」
アイナ「別にアリスが悪いワケじゃないし気にしなくていいよ、ただ次は仕留めに行く」
アイラ「秘伝スパイスとやらの為にも倒さないと手に入れるのは難しそうだしな……」
最初に居た下側へ逃げて行ったガケガニを追い二人も降りていくと、やはりそこには待ってましたと言わんばかりのガケガニが。アリスの体力を回復し、もう一戦交えようとボールを構えた所でガケガニは背後の岩壁を破壊した
アイナ「ちょ、アイツ何か食べてるんだけど……！？」
アイラ「まさかアレが秘伝スパイスってヤツか……！」
ペパー「二人とも！ヌシを見つけたのか！？」
どうやら先程の戦闘音を聞き付けペパーが駆け付けて来たようでヌシのガケガニのそのサイズに驚愕を浮かべる
ペパー「アイツが岩壁のヌシ……！でかすぎんだろ！スパイス食って強くなってるのか……？」
アイナ「自己強化とかメンドーくさいねー……」
ペパー「戦うのはアイラか、気をつけろよ！」
アイラ「わかってる、ムクロ！」
スパイスを食べた事によりピンク色のオーラを纏ったガケガニは大きな咆哮をあげ再び戦闘態勢に入る
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シーデラ - 面白そうマジで (1月7日 20時) (
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作者名：矮奈@掛け持ち常習犯 | 作成日時：2024年1月7日 1時
