【ポケモンSV】パルデア地方を片割れと (ページ45)

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【四十四話】ページ45

凄く長いコースと言う訳では無いが、それでもオリーブを模したボールはその形状とサイズから思ったように運べない

アイラ「アイナ、ボール逸れてる逸れてる！」

アイナ「私はこれをボールとは認めないっ……！」

アイラ「後もう少しでゴールだ、がんばれ！」

体力に余裕はあり何とか全部の障害物を突破してゴールまで運び会場を出た。ジムテストを始める際に説明をしてくれた女性スタッフに合格判定を貰い、結果報告の為ジム受付へ戻る

アイナ「……さて、ジムリーダー戦、頼むよ」

アイラ「もちろん、任せといて」

アイナ「私は応援席にいるよ」

ジムリーダーも多忙の為この双子の場合は時短の為に片方がジムテストをクリアし、もう片方がバトルに勝つと言う条件を満たす事でジムバッジを貰えると言う事になっているらしい。どうやら常に二人で行動すると読んだネモが先に根回ししてくれたらしい

アイラ「お菓子の虫……セルクルタウンジムむしタイプジムリーダーカエデさん……相性はいいけど油断は禁物、か」

？？？「あらあら〜素敵なトレーナーさん〜、オリーブころがし上手にコロコロしてくれてありがとね〜」

アイラ「……ころがしたの僕じゃないけどな」

？？？「そういえば〜、双子ちゃんたちには特殊な条件を付けてジムテストを受けさせてって言われたわね〜」

おっとりした性格のこの女性は、パティスリームクロジの店長のカエデ。勿論、兼任なので今はジムリーダーだが

カエデ「普段はお菓子を作ってるパティシエさんなんですよ〜」

アイラ「へぇ……こんど買いに行きます」

カエデ「あら〜ありがとうございます〜」

どちらかと言えば甘い物が好きなアイラはカエデの作るお菓子を食べてみたいと思い後で店の場所を調べようと心に決める

カエデ「口に入れて幸せなお菓子も草木にひそむむしポケモンも小さいけど大きな力を持ってます〜、足をすくわれないようふんばってくださいね〜」

アイラ「よし……行くぞ、スミレ！」

お互い位置に付きボールを投げる。アイラはカルボウのスミレ、カエデはマメバッタを繰り出した。タイプ相性が有利なお陰で危なげなくラスト三体目まで到達

カエデ「なかなかやりますね〜、ここからどうころがしましょうか〜」

アイラ「ラスト一体は……え、ヒメグマ…？」