【ポケモンSV】パルデア地方を片割れと (ページ44)

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【四十三話】ページ44

アイナ「そうそう、色々やっていいんならね」

アイラ「やらなきゃ損、だろ？」

視線を合わせ、悪戯っ子のようにニヤリと笑ってネモに答える。二人の回答に大喜びのネモが続ける

ネモ「やった！そうこなくっちゃ！誘ったかいがあったよ！ジムリーダーと戦うにはジムテストってお題をクリアする必要があるんだ！内容はジムごとに違うから受付の人に聞いてみて！」

アイラ「へぇ、おもしろそうじゃん」

アイナ「えぇ〜……私そーゆーのキライなんだケド……」

すぐにジムリーダーと戦えないのかと落胆するアイナの頭を軽くアイラが引っぱたく

ネモ「まぁまぁアイナ！やってみたら案外楽しいかもよ？あと、二人にこれあげとくよ！わたしだと思って使ってね」

アイナ「やらなきゃ挑めないんだもんねー……がんばるよ」

アイラ「わざわざありがとなネモ、必要になったら使う」

回復アイテムの"いいキズぐすり"を受け取りリュックに仕舞ってネモにお礼を言う

ネモ「そうしてそうして！わたし、二人がチャンピオン目指してくれて本当に嬉しいの。」

アイナ「そんなに？」

ネモ「うん！なんかこう……いてもたってもいられないぐらい！だからその辺のトレーナーに片っ端から勝負挑んでくるねっ！」

アイラ「……行っちまったな」

嵐のように去っていったネモに顔を見合わせた後、ジムテストを受ける為に受付の男性に声を掛ける

アイナ「あー……ジムテスト、受けたいんだけど……」

アイラ「今、受けるのに問題はないだろうか」

挑戦者の名前確認後、ジムテストの内容説明が始まる。セルクルタウンジムのジムテストはオリーブころがしをクリアする必要があるとの事。オリーブころがしとはセルクルタウンの昔からの文化で翌年の豊作を願い行われる行事だそうだ

アイラ「えーっと……町の北に会場があるって言ってたな」

アイナ「あっちの方だね」

アイラ「お、そうだな、行くか」

ジムの外に出て、受付の男性がマップに登録してくれたオリーブころがし会場へ向かう。どうやらこの行事は、トレーナー自身の体力勝負がメインのようで少し時間が掛かるらしい。片方がクリアすればもう片方もクリアにして貰えるとの事でアイナが挑戦する事になった

アイナ「さーて、いっちょやりますか」