【ポケモンSV】パルデア地方を片割れと (ページ5)

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【四話】ページ5

アイラ「なぁアイナ」

アイナ「なに？」

アイラ「あの2匹も……ポケモンだよな」

アイナ「……だと思うけど」

そう話し合う二人の目線の先には全体的に赤くて、青い目をしたポケモンが2匹居る。視線に気付いたのか2匹も二人を見ている

アイナ・アイラ「「……………」」

？？？「「……………」」

数秒の間、お互い無言で見つめ合う二人と2匹。先に動いたのは2匹のポケモンだった

？？？「ぼうぼう！」

アイラ「お？……人なつっこいな」

アイナ「だね、可愛い」

2匹のポケモンはトテトテと二人に走り寄り、頭を撫でられ嬉しそうに目を細めている

アイナ「ねぇアイラ、この子ら連れて行こうよ」

アイラ「そうだな、2匹共離れる様子無いし」

？？？「ぼう？」

あまりにもピッタリと足にくっ付く2匹を抱き抱えて再びお向かいの家に向かう

アイラ「よし着いた、さてクラベル校長先生は……」

アイナ「あれ、ニャオハ達どこ行った……？」

大きな豪邸を眺め、ふと足元を見ると着いてきていた筈の3匹がそこに居ない。二人が慌てて辺りを見回すとそれぞれ別の場所で好き勝手しているようだ

アイナ「うわ、どうするコレ……」

アイラ「どうする……？」

門より左の水辺で毛並みを整えるクワッスと、水辺より少しだけ奥豪邸の手前にある花壇で寛ぐニャオハ。ホゲータは豪邸前の木に生っていたであろうきのみをくしゃみの勢いで焦がしている

？？？「きみたちがこの子たちのトレーナー？」

焦げたきのみに首を傾げているホゲータの頭を撫で、二人の方を振り返りながら問い掛けてきたポニーテールの女の子。恐らくこの家の家主だろう

クラベル「お二人はまだポケモンを選んでないんですよ。どの子が初めてのポケモンになるのでしょうね」

そんな会話をしているのを聞いてアイナとアイラは顔を見合わせクラベルと女の子に視線を戻す

？？？「こんにちはー！初めましてだよね！」

クラベル「ずいぶんおはやい到着ですね」

アイナ「もう少しゆっくり来ようとは…」

アイラ「思ってたけどちょっと、な…」

再び顔を見合わせた二人を見て、女の子が不思議そうな顔をしてクラベルに問い掛ける

？？？「先生！もしかして……」

クラベル「今日からアカデミーに転入されるアイラさんとアイナさんです」