【ポケモンSV】パルデア地方を片割れと (ページ34)

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【三十三話】ページ34

カシオペア「わたしの名はカシオペア」

二人同時に鳴るから誰かと出てみればどうやら"カシオペア"と名乗る謎の人物だった。態々二人とものスマホをハッキングして同時に掛けてきたらしい

カシオペア「……あなたたちのことは知っている、高い素質を持つポケモントレーナー」

アイラ「(知っている……それだけじゃ誰でも有り得るな)」

カシオペア「あなたたち二人のその腕前を見こんで頼みたいことがある、二人は……あなたたちはスター団を知っているな？」

頼みたい事があると来てスター団について聞くと言う事はつまりスター団に関する頼み事だろう。イヤな予感がしつつカシオペアからの質問に答える

アイナ「……今日知ったばかりだけど、知ってる」

カシオペア「……話がはやくて助かる。スター団とはアカデミーに通う生徒たちが作った……いわゆる不良グループ。彼らはアカデミーの風紀を乱し、周囲に迷惑をかけている」

アイラ「たしかに……無理な勧誘とかあったな」

朝の登校時に遭遇したスター団の事を思い出しながらカシオペアの言葉に納得し続きを聞く

カシオペア「ああ、そんな彼らをわたしは放っておくことができない……！わたしはスター団を解散させ星クズに変える作戦……スターダスト大作戦を考えている」

アイラ「ほぉ……」

カシオペア「この計画には同志が必要……あなたたちにも手を貸してほしい」

協力要請に返事をしようとした二人だったが、ペパーの時と同様また今度で良いと言われ通話を切られた

アイナ「何だったのカシオペアっての……」

アイラ「嵐みたいなモンだったな……」

クラベル「どうもアイナさん、アイラさん」

通話を終了したのでスマホロトムを仕舞い改めてアカデミー内の探検に行こうとした所で学生食堂にクラベルがやって来た

クラベル「お二人とも校内でのスマホ通話はもう少し小さな声でお願いしますね」

アイラ「わかりました」

アイナ「気をつけます」

クラベル「大切な個人情報が聞かれてしまうと危険ですので」

その忠告に対し素直に頷いた二人を見てクラベルは優しく微笑んでそう述べた

クラベル「……今の時代、気をつけることが多くて大変ですね」

アイラ「たしかにそうだよな……」

クラベル「それではまた後ほど」

アイナ「はーい」