【ポケモンSV】パルデア地方を片割れと (ページ33)

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【三十二話】ページ33

アイラ「そんなモンがあるのか」

ペパー「ああ、秘伝スパイスは全部で５種類！その粉末をペロッと舐めるだけで滋養強壮、血行促進！老化防止に免疫アップだ！パルデアにしかない、ガチでめずらしい食材らしい！」

アイナ「え何それすご」

二冊持っている本の内一つを開き、その説明が書いているのであろうページを二人に読んで聞かせる

ペパー「だろ？だけど秘伝スパイスはヌシポケモンってのに守られてて簡単には手に入らねーんだと！ヌシってのは多分……こんなヤツら！」

アイナ「この絵……まさかドンファン？」

アイラ「……にしては牙が長くないか？」

アイナ「たしかに、こっちも機械みたい」

態々今開いてる一冊を二人に持たせ、もう一冊の本も開いてそれらしいモノを見せるペパー。絵も写真も載っているが、どちらのヌシらしいポケモンもドンファンに似ている

ペパー「自分で採りに行きたいけど、オレ、ポケモン勝負は苦手でさ。ポケモンが強い友達のアテもねえし……生徒会長に頼むのもうぜえし……」

アイナ「何コイツかなし」

アイラ「アイナ、シッ」

ペパー「そこで！ぜひともオマエらの力を貸してほしいんだ！」

何とも悲しい奴だと憐れむアイナにアイラが小さく声に出すのは辞めろと止める。そして力を貸して欲しいと熱弁したペパーに返事をしようとしたら、まだ良いと止められてしまった。聞いてきたのはペパー本人だと言うのに

ペパー「とりあえずヌシがいそうな場所だけマップアプリに登録しておくな！」

そう言って二人のスマホロトムに五体のヌシが居るらしい場所が転送されマップに表示された

ペパー「細かい話はまた今度！お近づきの印にコイツをやる」

アイナ「あ、うん、ありがと」

手渡されたのはほしのすなをリュックに仕舞いペパーに顔を戻すと今回の依頼について考えて欲しい旨を告げながら学生食堂から走り去って行った

アイラ「……ふぅ、次どこ行く？」

アイナ「一旦エントランスホールに……」

次の場所へ探検に行こうと学生食堂の出入口まで来た途端二人のスマホロトムが同時に鳴り出した

？？？「……アイナ、そしてアイラだな？この通話はあなたたちのスマホをハッキングしておこなっている」

アイナ「は？アンタ誰？」

アイラ「……少なくともマトモな奴ではなさそうだな」