【ポケモンSV】パルデア地方を片割れと (ページ30)

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【二十九話】ページ30

アイラ「将来、か……またわからないかな」

ネモ「そっかそっか！可能性は無限大だね！」

曖昧でしかない解答だったが、ネモはそれでも納得して肯定してくれた。質問タイムが終わりジニアが話し始める

ジニア「アイラさん、自己紹介、ありがとうございます。ぼくは生物担当のジニア、担任の先生でもありまあす」

アイラ「よろしく、おねがいしますジニア先生」

ジニア「はい〜、アイラさんの席はそちら、前から2番目でおねがいしますねえ」

一つだけ空いているネモの斜め後ろの席に座り、それを確認したジニアは改めて前を向き言う

ジニア「それではみなさん、これから仲良く勉強していきましょうー！」

─アイナ側side─

担任は違えどアイラの方と流れは変わらない。一つ違う事があるとすれば質問が『好きな人のタイプ』や『彼氏は居るのか』などと言ったポケモンに関係ない質問だった事だ

アイナ「はぁ……つかれた……」

答えてくれるまで聞き続けるとばかりの勢いに押されて、全部の質問に答えていった為か席に座るなりため息を吐いたアイナ。自由時間になった為、アカデミー内を探検しようと教室を出る

アイナ「はぁ……アイラの教室どこなワケ？」

アイラ「あ、アイナ」

アイナ「ちょうどいいトコに来たじゃん」

自分にとって少し居心地の悪い教室から出て片割れの所へ行こうとまずエントランスホールへやって来た。すると、丁度良いタイミングでその片割れが。どうやら同じく合流してから探検しようとしていたらしい

アイラ「たしかネモが職員室に行くって言ってたんだよね、僕も行ってみようかなって思って」

アイナ「へぇ、それなら私もついてこ」

エントランスホールにあるマップから職員室の場所を確認しすぐ向かう。忘れない内に道順と場所を覚える為だ

─職員室─

アイナ「あ、ネモいた」

アイラ「誰かと話してんな」

思わず二度見してしまいそうな髪型の人とネモが話しているのを見て話し掛けるべきか顔を見合わせ考える。その間に会話は終わったらしい

？？？「おや……？失礼します」

アイラ「あ、はい」

髪型が凄い人は態々二人とすれ違う前に一旦止まり、礼儀正しく挨拶をしてから綺麗な姿勢で歩いて職員室を出て行った

ネモ「あ、アイラ！アイナ！」