【ポケモンSV】パルデア地方を片割れと (ページ28)

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【二十七話】ページ28

アイナ「へぇすごいじゃん、便利便利」

ネモ「ちなみに勝負できそうなくらい広いのにエントランスでのポケモン勝負は校則で禁止なんだー……」

それはそうだろう、と言いたくなるが声には出さないようにする二人。表情に出ていてもネモは特に気にしていない模様

クラベル「アイラさん、アイナさん、ネモさん。初めての登校はいかがでしたか？」

アイナ「ちょっと大変だったね」

アイラ「嗚呼、大変だったな」

三人が話しているのが見えたのかクラベルがやってきてそう問い掛けてくる。特に隠す必要も無いだろうと、二人は正直な感想を述べる

クラベル「おやおや？大冒険だったのですね」

アイラ「大冒険……なのか……？」

少し驚いた様子のクラベルにそう言われたが、自分的にはそうは思えず首を傾げるアイラ

クラベル「さすがチャンピオンクラス、そして生徒会長ですね。ご案内ありがとうございます」

ネモ「友達だから当然ですよ！ねーアイナ、アイラ」

アイナ「ん？嗚呼、当然かはよくわからないけど」

未だに今までの道中が大冒険と言えるか考え込んでいるアイラの頭を軽く引っぱたき戻ってこさせる

ネモ「あ、先生！そういえばスター団の人たち見ました」

クラベル「なんですって、どちらでですか！？」

ネモ「校門の階段下でイーブイバッグの子がからまれてて……」

スター団が居たと言う事にかなり驚いた様子でネモに問い掛けるクラベル。かなり動揺していたが落ち着きを取り戻しながらもう一度ネモに質問を投げかける

クラベル「それは大ニュースですよ……今も彼らはいますか？」

ネモ「アイラとアイナが実力で追っ払いました」

クラベル「ああ、なんということでしょう。お二人とも、人助けはいいことですが入学早々ワイルドはほどほどに……」

アイラ「あースンマセン……」

アイナ「以後善処します……」

流石に人助けの為のバトルだったお陰で凄く怒られる訳では無かったがそれでも注意はされた。気まずさから顔を逸らして謝罪の言葉を述べた

クラベル「ネモさんもそういうときは先生を呼んでくださいね」

ネモ「……なるほどですねー」

恐らくネモのこの返事は納得してないだろう。そこを突っ込んだ所でどうにかなる訳でないからか、クラベルはそれをスルー