【ポケモンSV】パルデア地方を片割れと (ページ27)

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【二十六話】ページ27

ネモ「スター団はいわゆるやんちゃな生徒の集まりなんだ。出席率も低いし、集団で暴走してるし先生も頭をかかえてるみたい」

アイラ「ほぉ〜」

？？？「……あの！！」

少し困った様子のネモからスター団についての説明を受けていると、ずっと黙っていたメガネの女の子が突然口を開いた

アイナ「嗚呼、無理な勧誘されてたけど大丈夫だった？」

？？？「えと、大丈夫……です。ありがと……ございます」

アイラ「見てて胸糞悪かったから気にしなくていい」

？？？「そう……えと……先、行くんで」

どうやらメガネの女の子はスター団の強引な勧誘から助けられたお礼を言いたかったらしい。もう用はないからと言うかのごとく逃げるようにアカデミーへ走って行った

ネモ「二人ともえらい！人助けしてたんだね！あんま見ない顔だったけどあの子も転入生かな？イーブイのバッグ、もっふもふ」

アイラ「あのバッグ、すごいカワイかった」

ネモ「わかる〜！……さて！いざこざも解決したし、いよいよ学校へ向かいますか！地獄の階段……がんばってのぼろっ！」

そう言ってまた一人先に向かって行ったネモの背を見送り、一度二人はヒイロとスミレにキズぐすりを使う

アイナ「さて、ヒイロたち回復するついでに私らも少し休めたしさっさとネモ追い掛けよ」

アイラ「だな、地獄って言ったってそこまでじゃないだろうし」

そう言いながらこれまた長い階段を駆け上って行く二人。実際に登ってみた所、やはり地獄と言う程では無いようだ

アイラ「ほぉ〜……ここがフルーツアカデミーか」

アイナ「遠くからでもデカかったもん、そりゃ目の前まで来ればもっと迫力あるはずだわ」

アイラ「ネモは……この辺りにいないか、ってコトは中だな」

ネモ「アイナ！アイラ！フルーツアカデミーへようこそ！ここは学校のエントランスホールだよー！」

門の時のように二人で同時にアカデミーへの扉を開く。大きさの通り中のエントランスはかなり広く、沢山の本に囲まれるような内装デザインになっている。入ってすぐ受付カウンターのような場所にネモが居て、二人に手を振って迎えた

アイラ「かなり広いな」

ネモ「でしょでしょ！？ここの受付で登録すればいろんな授業を受けられるし校内のいろんな施設につながってる！」