【ポケモンSV】パルデア地方を片割れと (ページ23)

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【二十二話】ページ23

アイラ「あ、カワイイ」

ネモ「アイラ、楽しいね！わたし、とっておき使っちゃう！」

そう言いながら取り出したのは全体的に黒いモンスターボールのようなモノ。それは周囲の何かを吸い込み光り出し、収まった時ネモがパモに向けて勢い良く投げる

アイラ「え、何それ……！？」

パモの頭上で光を一層強めたそれは綺麗なクリスタルでパモを包み頭上にキラキラと光る電球型の飾りを装着させた。どうやらこの現象は"テラスタル"と言うらしい

アイラ「えーっと……スミレ、ほのおのうず！」

ネモ「え！？また1回の攻撃で倒されちゃった！」

アイラ「野生のポケモンとはかなり戦ってたからな」

ネモ「そっかぁ〜……でも急成長にビックリだよ！」

あっという間に決着、バトルの為距離を取っていたアイナはアイラの元へ戻り二人でネモの話を聞く事に

ネモ「すごい！テラスタル相手にそのままで勝っちゃうなんて！」

アイラ「勝てたのはいいんだが……」

ネモ「……あ！そうだ！アイラもアイナもまだ使えないんだ！あとで何とかしてあげる！」

アイナ「何とかできるんだ」

バトルが出来る事にテンションが上がって忘れていたのだろう、ネモは二人にもテラスタルが出来るようにさせられるからと約束して話を続ける

ネモ「強いから忘れがちだけどポケモン始めたばっかりなんだよね。勝負のお礼！アイラにげんきのかけらをプレゼント！あ、アイナにもあげる！」

アイナ「何かゴメン、そしてありがと」

ネモ「いいのいいの！片方だけにあげるのは不公平だもんね！」

バトル大好きな戦闘狂だが人を思いやる心はしっかりあるようで二人に同じ数げんきのかけらを渡す

ネモ「さぁこちら門の向こうが学校の町、テーブルシティだよ！町の中は坂とか階段多いから……ひと休みして追いかけるね！」

アイラ「わかった、行こうアイナ」

アイナ「おー」

二人で門の扉を押しテーブルシティへと入る。入って早々の軽めな坂を登った先にはカラフルなタイルの地面や階段、人で賑わう様子が全域に見られる

アイナ「わぁ、町の外に比べて栄えてんね」

アイラ「すごいアチコチ探検したいな」

キョロキョロと町全体を眺めていると、休憩し終わったのか後ろからネモが走ってきた