【ポケモンSV】パルデア地方を片割れと (ページ19)

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【十八話】ページ19

ペパー「……ちょっとはやるみたいだな」

アイナ「ありがとヒイロ、お疲れ様」

戦闘不能となったホシガリスをボールに戻しながらボソリと言うペパーをスルーしてヒイロに声を掛けるアイナ

ネモ「アイナ、ナイスファイト！」

アイラ「二人ともお疲れさん」

ペパー「捕まえたばかりのポケモンじゃ話にならねえか」

ガックリと項垂れた様子でそう呟いたペパーは気を取り直し、今戦ったアイナと定位置の隣に来たアイラに視線を向ける

ペパー「コライドンとミライドンつれていくならコレ持ってけ、アイツらを制御するモンスターボールさ」

アイナ「は？え、押し付けないでよ」

アイラ「おっとと……」

半ば押し付ける形でアイナにコライドンのボールを、アイラにミライドンのボールを渡したペパーは二人がリュックに仕舞うまで見つめる

ネモ「え、なんでそんなの持ってんの？」

ペパー「……やっとボール手放せたぜ」

当然の疑問を抱いたネモがペパーに問い掛けるが聞こえている筈だと言うのに無視を決め込む

アイラ「やっと……？」

ペパー「……じゃあな」

ネモ「ちょっと！シカトしすぎじゃない！？」

途中からずっとペパーにスルーされ続けていたネモだが、やはり人柄が良いのだろう。文句を言いつつ走り去っていったペパーに対し学校に来るよう手を振りながら呼び掛けている

アイナ「ん、アンタがコライドン？」

コライドン「ギャス！」

アイラ「ならこっちがミライドンだな」

ミライドン「ギャース」

自分達のボールを受け取ったのを見ていたからか、各々が二人に駆け寄り鳴き声をあげる。念の為どちらがどちらか確認した後、二人は二匹をボールに戻した

ネモ「おかしなヤツ、でもなんか知ってそうだった。今度会ったら勝負して問い詰めてやろうね！」

アイナ「それはネモに任せるよ」

ネモ「えぇ〜……あ、そうだ灯台！上から学校見るよっ！」

面倒臭いとばかりに冷たくあしらわれたネモは少し怒り気味だったが落胆、だがすぐに気を取り直し本来の目的を思い出した

アイラ「……気になるコトが多いがとりあえず行くか」

アイナ「……だね、まぁ多分だけどその内わかるでしょ」

顔を見合わせ、一人さっさと灯台へ登って行ったネモを追い掛け二人も灯台へ登る