【十四話】 ページ15
アイラ「少し広い所に出たな……」
アイナ「ちょいイヤな予感する……」
そう言ったのもつかの間、ネモが何かに気付いたのか二人に向かって気をつけろと忠告してきた。声を聞き振り返ると、そこには先程のデルビル達のボスであろうヘルガーが歩いてきていた
アイラ「このヘルガー……さっき見た……」
アイナ「多分そうだろうけど……ヒイロ！」
アイラ「僕らも応戦するぞ、スミレ！」
ボールを投げカルボウのヒイロ・スミレを繰り出した二人だが、どうにも強そうなヘルガー相手に指示を出そうにも狼狽える
アイナ「ヘルガーのタイプを考えるとヒイロとスミレじゃ不利がすぎる……！」
アイラ「
結局、二人が指示を出す前にヘルガーの攻撃にヒイロとスミレはボールへ戻って行った。そのまま襲われるかと思った二人だが、ヘルガーの咆哮に気付いた二匹が前に出てヘルガーを牽制した
アイラ「助かった……多分、今のヒイロとスミレはこのヘルガーに太刀打ち出来なかったからな……」
アイナ「やっぱ縄張りに入られて相当キレてんねヘルガー……」
押されているかと思いきや再び咆哮をあげデルビルの群れを呼び出したヘルガー。その数はかなり多く、あっという間に二人と二匹はデルビル達に取り囲まれた
アイナ「ちょ、これかなりマズくない……？」
アイラ「野生のポケモンだもんなデルビルたち……」
アイナ「私らの事情もお構いなしってトコなワケね……」
アイラ「僕らにダイレクトアタックする気マンマンだ……」
牽制の為に前に出た二匹がデルビル達に対する攻撃態勢を取ると更にデルビルがやって来て周りをより取り囲む
アイラ「本格的にマズくなってきたな……」
アイナ「数的に抜け出せそうもない……」
どこに居るデルビルに襲いかかられても大怪我を負ったりしないように背中合わせの状態で硬直状態だったが、そんな二人の様子を見た二匹がその場から二人の元へ
アイナ・アイラ「「うわっ……！？」」
恐竜のようなポケモンがアイナを、機械のようなポケモンがアイラを抱え上でこちらだと誘導するネモの元へ軽快に飛び上がって行った
ネモ「すごいすごい！ナイス！」
アイラ「すごい浮遊感だったな……」
アイナ「内蔵が浮いたね……」
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シーデラ - 面白そうマジで (1月7日 20時) (
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作者名：矮奈@掛け持ち常習犯 | 作成日時：2024年1月7日 1時
