【ポケモンSV】パルデア地方を片割れと (ページ13)

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【十二話】ページ13

顔を見合わせ再び崖下に視線を戻し、そんな会話をする。すると二匹のポケモンは先程のように雄叫びをあげた

アイラ「うおっ、スゴい咆哮だな……」

アイナ「ってかイヤな予感するんだけど……」

そう言った瞬間二人の立つ崖が二匹の咆哮により崩れた。間一髪スマホロトムの安全機能のお陰で助かり、二人は未だグッタリとしている二匹に駆け寄る

アイナ「グッタリしてんね、立てそ？」

アイラ「キズぐすりでどうにかなるか？」

二人がそう話し合っていると二匹のお腹が鳴り出した。どうやら空腹な様子だ

アイラ「コレ、食うか？母さんお手製のサンドイッチ」

アイナ「私らは気にせず、お腹減ってるなら食べなよ」

同時にリュックから持たされたサンドイッチを取り出しそれぞれアイラが機械のようなポケモンに、アイナが恐竜のようなポケモンに差し出す。心配そうにしながらも気にするなと笑う二人を見て匂いを嗅いでからサンドイッチを頬張る二匹

アイナ「おっ、食べられる体力は残ってて良かった」

アイラ「そうだな、小分けにするって手もあったが」

食べ終わったのか二匹はすんなりと起き上がり、それぞれサンドイッチをくれた相手をお礼を言うように鳴いた

アイラ「それにしても何てポケモンだろうなこの2匹」

アイナ「鳴き声的に上で聞いたのこの2匹のでしょ？」

アイラ「ならネモに聞いても解らなさそうだな」

そうして二匹に視線を戻すと二匹は二人の背後に有る洞窟を見つめていた。そして洞窟の手前まで歩き止まると、また大きな声で鳴き体が光りだし姿が変わった

？？？・？？？「「アギャアス！！！」」

アイナ「えっとコレ、もしかしてフォルムチェンジ……？」

アイラ「このポケモンがするかは解らないけど多分……？」

四足歩行の時と打って変わり二足歩行になった恐竜のようなポケモンと、後ろ足が飛行機のエンジンのようなモノになり浮いている機械のようなポケモンは洞窟へと入っていく

アイナ「え、あ、ちょ、行っちゃった……？」

アイラ「いや、すぐそこで待ってる」

アイナ「えーっとこれはつまり……」

アイラ「ついて来いってコトだな」

先導するように後ろの二人を気にしながら進む二匹を小走りして追い掛ける

アイラ「ホント不思議だなこの2匹」

アイナ「この2匹にトレーナーは居るのかな」