【ポケモンSV】パルデア地方を片割れと (ページ12)

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【十一話】ページ12

アイラ「こんなに貰って大丈夫なのか？」

ネモ「いいよいいよ気にしないで！ポケモンを弱らせて投げる！しっかりおぼえておいてね！」

アイナ「うん、ありがと」

お礼を言ってから再び分けて貰ったモンスターボールをリュックに仕舞い、ネモに向き直る

ネモ「それじゃあ野生のポケモン相手したり捕まえながら……あの灯台を目指そうか！上からわたしたちの学校見えるんだ！」

アイラ「ずいぶんとデカイ灯台だな」

アイナ「迷子の時の目印になりそう」

三人の目線の先にはかなり大きな灯台が見え、アイナとアイラは率直な感想を述べ歩き出した

アイナ「なんか色々と落ちてんね」

アイラ「まひなおし見つけたよ」

アイナ「こっちにはげんきのかけら」

自分が連れているポケモンに使える道具を拾いながら灯台の方へ進んでいく二人。そろそろ全体が見える場所まで来た所でネモが後ろから追い掛けて来た

ネモ「アイナ！アイラ！ポケモンの捕獲は順調かねー！？」

アイラ「ビックリした、ネモか……」

ネモ「どれどれ……二人が捕まえたポケモンの数は……」

駆け寄ってきたネモが二人の手持ちポケモンを確認しようとした所でどこかから何かの雄叫びが聞こえてきた

アイナ「え何、何？？？」

ネモ「何！？今の……！？」

場所は解らないが未だ少し響く雄叫びに、三人でキョロキョロと辺りを見回してみる。だがパッと見では見付からない

ネモ「知らない鳴き声！強いポケモンいたりして！」

アイラ「ネモでも知らないポケモンなのか……」

ネモ「うん！二人とも！声の出どころを探してみよっ！」

アイナ「いいね、どんなポケモンかな」

ネモ「あ、このへん危ない洞窟もあるからそこには行っちゃダメだからね！あと、スマホロトムの安全機能があるけど崖にも気をつけてよ！」

そう言われ探しに歩き回るが、やはりそれらしいポケモンは全く見付からない。駄目元で一部の柵が壊れてしまっている崖際へと歩を進める

アイラ「居るとしたらここぐらいだと思うが……」

アイナ「むしろここに居なかったらビビるよ……」

そんな会話をしながら崖下を覗き込む。少しの間見渡すとそこに居たのはグッタリとした二匹のポケモンと二匹を囲む複数のデルビルだった

アイナ「……あれじゃないの」

アイラ「……多分あれだな」