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「…そうくん、だいじょうぶ？」
熱があがったのか頭がとても痛い。ズキズキと痛む頭のせいで視界が涙でぼやける。
「目、つぶってた方が楽だと思うから」
Aの手、冷たくて気持ちいい。心地いいと感じていた時にすっと、目元からAの手が離れた。
「向こうに冷えピタ置いてきちゃったから、取りいってくるね」
「……A、ここいて……？」
「そうくん？……わ、わ、どうしよ、泣かないで、そうくん」
オレの手を握っておどおどしてるAが可愛いなぁって頭じゃ余裕ぶっこいてるのに思ってるのに、視界は潤むばかりで
熱がある時は、人肌恋しくなって寂しい気持ちになりやすいって本当だったんだな。
「ちが、オレこまらせたいわけじゃ、ないのに」
「ここいるから、泣かないで」
オレの手を握ったまま、もう片方の手でとんとん、と一定のリズムをで体をたたく。
ただそれだけなのに、今は2人だけの時間を過ごしているみたいでとても幸せだ、すんっと鼻を鳴らすとぐっとAが顔を近づけた。
「落ち着いた？」
Aの周りには、よくたくさんの人が集まるから独り占めできるのなんてこんな時くらいだもんね？……あとはAがお泊まりしに来る時くらいかな？？
恋人同士がするようなスキンシップでさえも、Aは受け入れる。そこに生まれた曖昧な関係を心地よく感じるのはきっとオレだけじゃないと思う。
くいっと、Aの洋服の襟をつかんで引き寄せる。いっその事移っちゃえなんて最低なことを考えた。
「……うつっちゃうよ？」
「……Aにね？」
「ふふ、Aが前風邪ひいた時、そうくんがつくってくれた甘くて固いおかゆ思い出した」
「Aがうつっちゃったら、また作ってあげるよ」
あの時は焦って、作っちゃったからそんなの出来たんだよ？だってAが風邪ひいて苦しそうなとこ初めて見ちゃったんだから。
でも、「おいしいね」っていいながらたべてくれたAの顔はずっと忘れないよ。
「私が、風邪ひくとしてー、そうくんが看病してくれるじゃん？その時はハーゲンダッツ買ってきてよー、ね？」
「や〜だ〜」
「ふはｗ」
とんとん、と刻むリズムが心地よくてまぶたがおもいや
「はやく、げんきになってね」
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油性ペン(プロフ) - ホースさん» カナリアの方が落ち着いたら続編もチラホラ書いていこうと思います！プロットも何もつくらず思いつきで書き始めた作品だったので不安でしたが、そう言って頂けて安心しました。ありがとうございます！ (2019年11月10日 22時) (
レス) id: f15e63082a (このIDを非表示/違反報告)
ホース - この作品大好きです！見つけてから、何度も読んでます！続編楽しみにしてます！主さんが出来ればでいいので！ (2019年11月10日 20時) (レス) id: 4e9296fb4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：油性ペン x他1人 | 作成日時：2018年8月18日 11時
