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あっちと別れて。
俺が幸せにするから。
俺といっしょになろ。
なんて言えたら楽やろうな。
Aちゃんは俺が本気ちゃうと思っているから
俺との関係が遊びやから
俺に身体も心も預けきってるんかな。
なのに俺が本気やなんて言ってもうたら
この関係は崩れる？
あっちと別れてまでAちゃんが俺を選んでくれるなんて
そんな自信は1mmもないしなぁ。
遊びやから続く関係。
2番手だからこそ
1番になろうとせえへんからこそ
好きでいてもらえる。
そんな立場でも
Aちゃんと別れるのだけは嫌やねん。
別れるかもしれないリスクを負ってまで
告白する勇気は生まれてくれへん。
だからこの関係は
ずるずると尾を引いている。
Aちゃんを独占したくて仕方ない気持ちは
いつだって大暴れなんやけど。
Aちゃんの細い背中に残る
俺が作ったわけちゃう赤い花びらを見て
また嫉妬心はむくむくと大きくなる。
Aちゃんをさんざん夢中にさせときながら
Aちゃんを独りにしてさんざん悲しい思いをさせて。
ふとした瞬間に
独占の印を残していくやつ。
Aちゃんを放っておきながら
ギリギリのタイミングでまたつなぎとめて決して放しはせえへん男。
Aちゃんの気持ちを弄んでんとちゃう？
見たことはないけれど
その余裕ぶっこいた顔がムカつくわ。
…お前より先に
Aちゃんに出逢いたかった。
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作者名：みぉ | 作成日時：2019年7月24日 19時
